道路舗装は環境問題に繋がっている!影響・対策・環境に優しい舗装材を紹介

更新日:2021年11月5日


現代の生活では道路や歩道が整えられているのは当たり前のことですが、舗装することで環境への課題があるのは避けられないもの。

道路舗装には、コンクリートやセメントと比べると価格が安い〝アスファルト舗装〟が使われていることが多く、静穏機能や防水機能が高いことがメリットとしてあります。

しかし維持費がかかることやヒートアイランド現象などの環境問題に繋がることから、アスファルト舗装が見直されることも・・・。

そこで本記事では、一般的に使われている道路舗装は環境へどのような影響を与えているのかどのような環境対策があるのかなど、舗装と環境の関係についてを紹介します。

この記事を読むことで、道路舗装がより身近な問題だと考えさせられ、小さなことから環境に優しい行動を始めてみようと思うようになるでしょう。

ぜひ参考にして下さいね。

 

生活に必要な舗装が環境問題に!考えられる3つの影響を解説

現代の日本では舗装にはアスファルト舗装が多く使用されています。

初期費用が比較的に安いことや、施工後にすぐに通ることができることからメリットが多いアスファルト舗装ですが、一方で以下のような環境への影響が問題に挙がっています。

アスファルト舗装が大気汚染物質を出していることが判明した

アメリカのイェール大学の研究チームが行った研究では「夏場の高温になったアスファルトは大気汚染物質を排出している」ことを科学誌Science Advances上に発表しました。

アスファルト舗装が、喘息や公害病の元となる粒子状物質の一部である〝二次有機エアゾル〟の発生源であることが分かったのです。

この汚染物質の発生は天気や気温によって左右され、夏場に気温が高くなり日差しが強くなるほど排出量が多いとのこと。

そのためアスファルト舗装の多い都市部では暑い夏場、より多くの汚染物質が排出されていると考えられます。

アスファルト舗装はヒートアイランド現象の原因のひとつとして考えられている

環境省の発表があったように、ヒートアイランド現象はアスファルト舗装も原因のひとつとして挙げられています。

ヒートアイランド現象の要員について 環境省

アスファルト舗装は、土や緑地などの自然と比べると熱を蓄積しやすく冷めにくい性質があります。

特に都市部ではアスファルト舗装が多いことから、日中の熱が放出されにくく夜間の気温が下がりにくいことが原因の一つとして挙がっています。

アスファルト舗装は製造・運搬・再生それぞれの過程で二酸化炭素を排出している

アスファルト舗装は柔らかい特徴があることから、修繕や修復がしやすいことから多く利用されています。

しかし、アスファルト舗装するまでの製造・運搬・再生などの過程で、二酸化炭素が排出されています。

アスファルト舗装の工事をするたびにそれぞれの過程で環境への負担がかかっているため、私たちが快適な道にすればするほど環境への悪影響になるのです。

 

環境配慮を考えている!環境対策を取り入れた舗装について

アスファルト舗装が環境への負担になっていることを紹介しましたが、ここでは環境配慮を意識したアスファルト舗装の技術や舗装材を紹介します。

環境への負担を軽減した舗装技術

通常よりも低い温度で舗装できるアスファルト舗装材を使用することで、環境への負担が減ります。

通常のアスファルト舗装は製造や施工する際に二酸化炭素を排出しますが、その際の温度を下げることができると二酸化炭素が削減します。

品質や施工性は通常のアスファルト舗装とは変わらないため、これらの舗装技術を多く取り入れることができると大きく負担を軽減することができるでしょう。

環境配慮された舗装材を使用する

舗装をする際に、使用する舗装材にこだわることで環境への負担を減らすことができます。

 

浸水性が良い【浸水性アスファルト舗装】

浸水性アスファルト舗装とは、地中まで雨水を浸透させることができる舗装材です。

浸水性が良いと雨水などの水分が地下まで浸透し、植物や微生物の涵養や地下水の枯渇防止に繋がります。

また、蓄熱性が低くなるためヒートアイランド現象の抑制にもなります。

 

保水性に優れている【保水性アスファルト舗装】

保水性アスファルト舗装とは、舗装内に保水素材を含ませて保水された水分が蒸発する時に熱を奪うことで路面温度上昇を抑えることができます。

熱による舗装の変形や、ヒートアイランド現象の抑制に繋がります。

 

太陽の赤外線を反射する【遮熱性アスファルト舗装】

遮熱性アスファルト舗装とは、遮熱素材や塗料によって路面温度の上昇を抑えることができます。

アスファルト舗装に赤外線を反射させる素材を含ませたり塗料を塗ることで、路面温度を10以上上昇することを防ぐことができます。

 

環境に優しい舗装材!土系舗装(真砂土舗装)エコクリーンソイル

先程は環境に配慮したアスファルト舗装を紹介しましたが、環境を配慮した舗装材としてはアスファルトを使用しない土系舗装(真砂土舗装)も注目を浴びています。

弊社で取り扱っているエコクリーンソイルは土系舗装材を販売して20年と長く、日本でも1番2番の歴史がある製品です。

主成分は天然の真砂土と自然の原料を使用した無機系の固化剤からできているため

  • ・優れた保水性
  • ・人体や周囲の環境に害がない
  • ・見た目が自然の土の色のため、周囲の環境に馴染み景観性が高い
  • ・土からできているため適度な弾力性があり歩行性が高い
  • ・施工手順が簡単で「敷き均し⇒散水⇒養生」と作業性に優れている

などのメリットが挙げられます。

また、硬いため種子の発芽を防ぐことができ防草効果抜群

薬剤を使用しない防草材料としての使い道もあります。

 

まとめ

当たり前にある道路舗装ですが、環境への負担が大きいことを知ると考えさせられる問題になったのではないでしょうか。

車道については様々な環境舗装が定められているのですが、歩道や駐車場については具体的に適用条件が定められていません。

まずは、自宅の庭先や駐車場など身近な場所から環境へ配慮した製品の使用を考えてみてはいかがでしょうか?

◇自然土系舗装材エコクリーンソイル 建設物価掲載の設計価格や詳細についてご紹介

土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。

エコクリーンソイル

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◆エコクリーンソイルの積算 使用量の目安について

使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度

◆エコクリーンソイル活用 施工事例と写真!こちらの青文字をクリック!!

活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。

◆エコクリーンソイルの登録評価について

エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。

・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り
・東京都建設局新技術登録NO.1001003
・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051

エコクリーンソイルは、建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法に掲載しております。

◆エコクリーンソイルの施工について、条件付きにてご相談承ります。

弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。

エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。

その他、エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。

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投稿者:奥野 瞬

経歴:明治大学卒業後、大手ゼネコングループ企業に勤務し、設計や営業を経験し、大規模建築から小規模建築まで様々な案件に携わる。 その後、現在の有限会社ECSテクノへ転職し、営業及び広報担当とし勤務している。 土木の領域は経験が浅い為、勉強をしつつ情報をブログにて共有し、自身のアウトプットとして行っている。

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