更新日:2023年4月13日
SDGsの取り組みの一環として、植物を育てたり増やしたりすることは、地球温暖化対策の一つです。
以下のように、駐車場の緑化について考える機会は増えています。
「駐車場緑化を行うとどのような効果があるのか知りたい」
「駐車場の緑化にはどのような方法や種類があるのか知りたい」
本記事では、駐車場の緑化が必要な理由・効果・緑化の事例を紹介します。
また、駐車場緑化の助成制度も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

とくに都市部では、人が住みやすいように開発が進められるため、緑地の確保が難しいです。
駐車場はコンクリートやアスファルトで造られていることが多くあります。
コンクリートやアスファルトが増えると、路面の温度が上昇し、ヒートアイランド現象の原因になります。
そこで、緑地の少ない都市部でも駐車場に緑を増やすことで、ヒートアイランド現象の緩和などに役立てることが可能です。

駐車場を緑化することで得られる効果とメリットは、主に以下があります。
1.景観や快適性が向上する
2.ヒートアイランド現象を緩和できる
3.車に優しい環境になる
4.吸音性が高く車の音が静かになる
5.暑さを和らげ水たまりができにくい
6.駐車場を緑地率に算入できる
駐車場を緑化すると景観が良くなります。
コンクリートやアスファルトは無機質で寂しい印象を与えますが、植物があることで温かみのある雰囲気の演出が可能です。
緑には心を落ち着かせる心理的効果もあるため、快適さも高まります。
その結果、利用者が増え、集客にもつながります。
コンクリートやアスファルトは蓄熱効果が高く、冷めにくい性質であるため夜になっても気温が高いままです。
駐車場を芝に置き換えると、植物が水分を吸収・保持するため、気温の上昇を抑えられます。
照り返しも少ないため、日差しが強い時期でも涼しく感じられるメリットもあります。
芝はコンクリートやアスファルトに比べて温度の上昇を抑えられます。
そのため、駐車場を芝などにすることで、車内の温度も上がりにくくなります。
これは駐車場の利用者にとって、嬉しいポイントです。
長時間駐車した後でも、快適に車へ乗り込めます。
駐車場を緑化することで、吸音効果も期待できます。
アスファルトではどうしても車の走行音やエンジン音が響いてしまいます。
しかし、緑化された駐車場は音を吸収しやすいため、車の音を静かにすることが可能です。
交通量の多い道路に面している場合などにも効果が期待できます。
アスファルトよりも照り返しが少ない緑化された駐車場は、夏の暑さを和らげてくれます。
またアスファルトは、水はけが悪く少しの雨でも水たまりができてしまいます。
しかし、緑化された駐車場は、透水性があるため水はけが良いです。
水を吸収するため、雨が降った後の水たまりの問題も解消されます。
地域によっては、都市計画上「緑地」に指定されている場合があります。
これは、「土地のうち、何%以上を緑地にしなければならない」という決まりのことです。
地域や自治体によって緑地率の基準は異なります。
自治体が定める緑地率を満たしていないと、自治体から注意を受けたり是正勧告を受けたりする可能性もあります。
そのため、まずは自治体の緑化に関する規定を確認し、必要に応じて駐車場を緑地ブロックに変更することを検討しましょう。

駐車場を緑化することで、ヒートアイランド現象の緩和や水はけ対策など、さまざまな効果が期待できますが、一方でデメリットもあることを理解しておきましょう。
駐車場を緑化する場合の主なデメリットは、以下のとおりです。
・コンクリートに比べて設置費用が高い
・植物の維持費が必要になる
緑化ブロックを設置する場合は、一般的なコンクリートタイルに比べて設置費用が高くなります。
コンクリートタイルの設置費用の相場は1㎡あたり約1万円ですが、緑化ブロックの場合は1㎡あたり1.5~2万円程度と、約2倍の費用が必要になります。
駐車場が広くなるほど、その分費用も高くなるため、メリットとデメリットを十分に把握した上で検討しましょう。
緑化ブロックの場合、植えられているのは本物の植物のため、花壇や家庭菜園と同じように手入れが必要になります。
これまで強度の高いコンクリート製の駐車場を利用していた方は、駐車場の手入れが必要だという意識がない場合も多いです。
手入れには維持費や時間、労力が必要となるため、これが緑化ブロックのデメリットになります。
また、緑化ブロックの駐車場で洗車をする際は、使用する洗剤によっては芝生が枯れてしまう可能性があるため、十分に注意が必要です。

以下では、実際に導入しやすい5つの緑化方法をご紹介します。
駐車場の緑化には、主に以下の方法があります。
・駐車部分を芝で覆う
・駐車部分に緑化ブロックを敷く
・駐車場の外周に植栽する
・立体駐車場の壁面につる性植物を植える
・駐車部分を自然土系舗装材で施工する
駐車部分を芝で覆うのは、一般的な緑化方法の一つです。
見た目が美しく、照り返しを軽減できるというメリットがありますが、定期的なメンテナンスが必要です。
また、頻繁に車両が出入りする場合は芝が傷みやすくなり、部分的な張り替えが必要になることもあります。
コンクリートブロックの隙間に芝生などを植える方法です。
ブロック部分が車両の重量を分散するため、芝生への負担を軽減できます。
水はけが良く、雨の日の水たまり対策にも効果的です。
ただし、施工費用は一般的なコンクリートより高くなる傾向があります。
駐車部分以外でも緑化できる方法です。
駐車場の周囲に樹木や草花を植えます。
植える植物の種類によっては、目隠しや防音効果も期待できるため、住宅地でよく採用されています。
立体駐車場の壁面にネットやワイヤーを設置し、つる性植物を這わせる方法です。
緑化が難しい立体駐車場でも、壁面に植物を這わせることで、建物内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
初期費用は比較的安く抑えられますが、定期的なメンテナンスが必要です。
建物への影響を考慮した植物の選択が重要です。
駐車部分をコンクリートではなく、自然系舗装材で施工する方法です。
天然土の風合いが外周の植栽とよく調和し、自然な景観を保てます。
環境に優しく、耐久性も高いため、芝生に比べてメンテナンスが容易です。

駐車場緑化を行う際には、工事費用の一部を助成する制度があるため、金銭的な負担を軽減できます。
助成の対象や内容は地域によって異なるため、事前にご確認ください。
公益財団法人 高原環境振興財団は、ヒートアイランド対策を目的とした緑化事業への助成を、日本国内の都市部またはその周辺地域を対象に全国規模で行っています。
駐車場の芝生化や植栽も助成対象です。
申請には、一定の面積や維持管理などの条件がありますが、他の助成制度と比べて高額な助成が受けられる点が特徴です。
東京都内であれば、東京都公園協会の「街かど緑化支援事業」を利用できます。
都内の民間施設を対象に、駐車場などの緑化工事費の一部を補助する制度です。
この制度では、一般の施設は上限200万円、福祉施設や病院・医療施設等には上限400万円と、手厚い支援が提供されています
兵庫県では「県民まちなみ緑化事業」として、県民緑税を活用した助成制度が設けられています。
この事業は、住民団体や土地所有者、法人などが駐車場の芝生化や植樹などを行う際に、経費の一部の補助を受けられる取り組みです。
各助成金制度は、年度によって募集時期や条件が異なる場合があります。
申請前に必ず最新の募集要項や公式窓口で詳細をご確認ください。

環境問題の緩和に役立つ駐車場の緑化ですが、「掃除や張り替えなどのメンテナンスが大変そう」といった問題点を思い浮かべる方は多いです。
このように、施工後のメンテナンスのしやすさを重視する場合には、土系の舗装材をおすすめします。
弊社が販売している「エコクリーンソイル」は、一度施工すれば、芝生などの植物に比べて手間がかからず、メンテナンスも簡単です。
そのほかにも、以下のようなメリットがあります。
・保水性に優れている
・人体や周囲の環境に害がない
・景観性が高く周囲の環境に馴染む
・適度な弾力性があり歩行性が高い
・作業性に優れており簡単に施工できる
・防草効果が高く種子の発芽を防げる
弊社の「エコクリーンソイル」は、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されており、10年以上の耐久性が認められています。
実際に施工した現場の中には、20年以上にわたって舗装として機能している場所もあります。

実際にエコクリーンソイルを駐車場に導入した事例をご紹介します。
・マンション
・企業
・介護施設
・個人住宅
どの事例も、従来のコンクリートやアスファルトでは実現できない、自然な風合いと機能性の両立に成功しました。

マンションの建設に合わせて、駐車場を新しくする計画を立てた事例です。
お客様からは、コンクリート舗装ではなく、土の自然な風合いを活かして和風の雰囲気を出したいというご要望がありました。
そこで、エコクリーンソイルを使って施工を行い、ご希望通りの和風の景観を実現しました。
また、駐車場の塀も和風のデザインで統一したため、全体として調和のとれた美しい仕上がりになっています。
さらに、車両の重さに十分耐えられるよう、路盤をしっかりと作り、通常よりも厚く施工して強度を確保しました。
その結果、都市部でありながら自然な土の質感を楽しめる、居住者にとって心地よい駐車場が完成しました。

エコクリーンソイルに興味を持った企業が、自社の植栽スペースを拡大するとともに、駐車場への導入も検討した事例をご紹介します。
植栽の生育環境を改善し、趣のある駐車スペースを作ることを目指していました。
当初はツリーサークル部分のみの導入を計画していましたが、より魅力的な景観を目指して、最終的には駐車スペース2台分まで範囲を広げて施工しました。
ツリーサークルの縁石や駐車ラインにはレンガタイルを使用し、デザイン性の高い仕上がりを実現しています。
また、植栽にとっても良好な生育環境が整い、溶着ラインやペンキによる文字の施工も可能となったため、実用性も十分に確保されました。
このように、企業イメージの向上にも大きく貢献した事例です。

デザイン性を重視したコンクリート打ちっぱなしの介護施設では、駐車場にも建物の印象と調和する素材が求められていた事例です。
しかし、敷地全体をコンクリートで仕上げると無機質で冷たい印象になってしまうという懸念があり、エコクリーンソイルが採用されることになりました。
施工後は、「自然本来の土の上に現代建築が建つ」というコンセプト通り、美しい景観が実現しています。
また、時間の経過とともに色合いが自然に変化し、違和感がないどころか、より味わい深い雰囲気を生み出しています。
この結果、利用者や来訪者にとって温かみのある印象を与える施設環境となり、介護施設としての親しみやすさも高まりました。
さらに、強度面でも十分な性能を発揮しており、日常的な車両の利用にも問題ありません。

個人住宅のリフォームや新築の際、コンクリートの代わりに自然素材を使った事例です。
この方法を選ぶことで、庭としての機能を保ちながら、見た目も美しく自然な雰囲気に仕上げられます。
また、和風・洋風のどちらの住宅デザインにも馴染む、自然な土の風合いが大きな特徴です。
さらに、ブロックやタイルと組み合わせて施工することもできるため、デザインの幅が広がる点も魅力の一つです。
加えて、犬走りなど普段人が立ち入らない場所に施工することで、防草効果と美観の維持を同時に実現できます。
このように、住宅の価値を高めながら快適な生活環境も手に入るため、理想的な駐車場緑化の解決策として注目されています。
都市部では緑地が少ないため、コンクリートやアスファルトが多くなり、路面の温度が上がってヒートアイランド現象の原因となります。
そこで、駐車場などに緑化を取り入れて緑を増やすことで、こうした問題の改善が期待できます。
駐車場を緑化することで得られる主な効果は、以下のとおりです。
・景観が良くなり快適な空間になる
・路面の温度上昇を抑えヒートアイランド現象を和らげる
・車にも優しい環境になる
また、駐車場の緑化には助成制度も用意されています。
これらを上手に活用し、積極的に緑化を進めていきましょう。
もしメンテナンスの手間が気になる場合は、弊社の土系舗装材「エコクリーンソイル」も選択肢の一つとしてご検討ください。
<h2>◇自然土系舗装材エコクリーンソイル 建設物価掲載の設計価格や詳細についてご紹介</h2>
土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。
<div class="clear"></div>
<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2025/09/8f8d391e87004ddd7a0307cbed06d72f.pdf">◆エコクリーンソイル カタログ2025ダウンロード!カタログ画像orこちらの青文字をクリック!!</a></h4>
<a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2025/09/8f8d391e87004ddd7a0307cbed06d72f.pdf"><img src="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/0870b0729ef19e5044c99c3f940aec1d.png" alt="" width="612" height="863" class="alignleft size-full wp-image-1546" /></a>
<div class="clear"></div>
<h4>◆エコクリーンソイルの積算 使用量の目安について</h4>
使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度
<div class="clear"></div>
<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/showcase/">◆エコクリーンソイル活用 施工事例と写真!こちらの青文字をクリック!!</a></h4>
活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。
<div class="clear"></div>
<h4>◆エコクリーンソイルの設計価格:1,900円/25㎏袋(税別、運送費別)</h4>
御見積が必要な方は、お問合せフォームから、案件の詳細を記載しご相談ください。
<h4>◆エコクリーンソイルの登録評価について</h4>
エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。
<div class="clear"></div>
<strong>・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り</strong>
<strong>・東京都建設局新技術登録NO.1001003</strong>
<strong>・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051</strong>
<div class="clear"></div>
エコクリーンソイルは、<strong>建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法</strong>に掲載しております。
<div class="clear"></div>
<h4>◆エコクリーンソイルの施工について、条件付きにてご相談承ります。</h4>
弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。
エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。
<div class="clear"></div>
その他、<strong>エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)</strong>などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。