更新日:2019年8月12日
梅雨の季節からだんだんと暑くなる夏の季節に気になるのが雑草問題です。
夏になると不思議と背の丈くらいに成長した雑草が目立つようになってきて、虫が発生したり、道路において見通しが悪くなったり、と植物と言えども悪影響を与えます。
また農業においては雑草を放っておくと作物が育たなくなったり、品質が悪くなったりします。
上記で挙げたように、我々の生活に支障をきたす植物の事を総称して雑草と呼びます。
筆者は、夏になると庭の雑草抜きや学校の雑草抜きをさせられた記憶がありますが、本当に煩わしい作業です。
今回は、除草作業だけでなく、防草対策の方法についてご紹介し、煩わしい雑草との闘いがなくなる方法をご紹介いたします。
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道路や空き地どんな場所でも必ずと言っていいほど雑草は生えてきます。
雑草を放置すると道路脇の雑草が大きく成長し、見通しが悪くなり、交通障害に発展することもあります。
空き地など手入れもなく雑草が生い茂ると虫が発生し、野生動物まで住み初め、近隣の住環境も脅かされます。
また農業においても水田、畑の雑草は大変やっかいな存在でして、雑草が生えると土壌の養分や水を奪ってしまい、雑草が生い茂り日光を遮り、作物の成長を著しく阻害します。
その結果、十分に成長していない作物となり、収穫量が減ってしまったりします。
上記のことから、雑草を取り除く「除草」作業は大変重要で、昔から日本人は農業を営んでいた為、隣り合わせの関係にあります。
田舎の農村に行くと腰の曲がったお年寄りを見かけることがあり、若い頃から腰を曲げて行う農作業によるものと言われてますが、その大半の作業が除草作業の雑草抜きでした。
現在では、除草機械や除草剤の普及により、雑草抜きの作業が軽減されたことによって、腰の曲がったお年寄りの方は減ってきているそうです。
一番原始的であり、特に準備も必要もなく直ぐに行える除草方法としては、手による雑草取りです。
素手だけでなく、鎌や鍬などの道具を使って、雑草を引っこ抜いたり、根こそぎ刈り取る方法です。
かつてはこの方法しかなく、素手で引っこ抜いても根が残ってしまったり、鎌で刈り取る方法では根本が残ることが多く、場当たり的な対処方法となります。
その為、雑草が生えては雑草取りと繰り返し作業が重なり、重労働となってしまいます。
一般的な家庭のお庭など除草スペースが小さい時は、手での草むしりで十分かと思います。
用意する物は、軍手とゴミ袋だけ準備すればすぐに行うことが出来ます。
かかる費用は、1000円もかからず作業に取り掛かる事が出来ます。
道具を使う場合は、桑や鎌を準備します。
かかる費用は、ホームセンターなどで、おおよそ1万円以内で購入できます。
手によって行われていた草むしりや雑草取りから、時代とともに機械を使った除草作業に変わっていきました。
産業の発達により、農機具も発達し、草刈り機や耕耘除草機などが出てきました。
草刈り機は、水田、果樹園などの周辺や空き地などの農耕地でない場所など、草刈り機を用いることで雑草の地上部を短く刈り取ります。
かつて、鎌で作業をしていたものが効率よく行えるようになり、また姿勢も腰を曲げずとも立ったまま作業が出来、現在でも使用されています。
耕耘除草機は、畑を耕しつつも土を撹拌し、生えている雑草を抜き、切断したりし、除草作業としても使われます。
こちらもかつては鍬で作業をしていたものが代替し、現在の農家でも多く使用されているものです。
最新の芝刈り機だと自動掃除機のような芝刈り機もあり、機会もどんどん進化しています。
草刈機など機会を購入しなければいけず、少しハードルが高くなります。
かかる費用は、安価な物だと1万円くらいから販売されているようです。
ちゃんとしたブランドのものだと3万円くらいかかり、エンジン式な物だと10万円ほどで準備できます。
生物に雑草などを食べてもらう方法ですが、問題点も多いようで、あまり実用化はされていないようです。
概要としましては、完璧な除草が目的ではなく、特定の草種や被害軽減が目的となります。
利用生物には、昆虫、小動物、植物、などがあります。
対象となる雑草に効果があり、非対象となる他の生物に対して、害がないことを細かくチェックしなければなりません。
また生物による除草は周囲に対して、生態系を崩してしまう可能性があるため、厳しく注意する必要があります。
その上、効果おいても生物を扱うため100%同じ効果を一定に出し続けることが難しいところでもあり、広く実用化まで至っていないのが現状です。
ちなみに、ヤギを購入しようと思うと5万円弱くらいからかかるようです。
その他に飼育にかかる費用がかかります。
ヤギは比較的飼育も容易に出来るようですが、しっかりと飼育できる環境を整えてから検討頂ければと思います。
薬(除草剤)を散布することにより、雑草を枯らしたり、今後生えてこないようにする方法です。
上記に挙げた従来の除草方法と比較して、散布するだけと簡単で、効果が安定的かつ持続的であります。
作業効率は大変よく、体への負担は一番楽になるかと思われます。
しかしその反面、作物への薬害や除草剤に強い抵抗性雑草が生えてしまったり、一番問題視されているのは、薬の残留です。
薬品を散布することで、周囲の昆虫や動物を死滅させてしまい生態系への影響が出たり、食品への残留薬品として我々人間にも影響されます。
現在では使用目的をはっきりとさせ、ある一定の植生物に効果があるように環境にも配慮したものもあり、現在では一般的な方法として用いられています。
除草剤の費用は、500円程度の安価から3万円ほどするものがあり、ホームセンターなどで容易に購入可能です。
容量にもよりますが除草効果にも差があるようなので、使用量や周辺への影響などをよく検討して使用して頂ければと思います。
除草をする場所や施工面積を十分検討し、上記のような方法で効率的に除草を検討頂ければと思います。
夏場の季節での除草作業は、熱中症と脱水症状に十分気をつけて作業をしてください。
また除草作業に併せて、防草対策もすれば今後の煩わしい除草作業を減らす事が出来ると思います。
防草対策に興味のある方は、「防草対策の方法について、各種類の効果を完全解説!!」の記事を参考にしてみて下さい。