更新日:2025年5月26日
緑豊かな庭や公園、快適な屋外空間を創り出す造園工事。その美しさと機能性は、私たちの生活に豊かさと安らぎをもたらします。
しかし、「造園工事」と一言で言っても、その範囲や種類は多岐にわたり、どのような業者に依頼すべきか迷うことも多いでしょう。この記事では、
・造園工事の目的
・混同されやすい工事との違い
・造園工事の種類
・信頼できる依頼業者の選び方
まで、造園工事を依頼する際に知っておきたい情報をご紹介します。また、近年注目されている自然と調和した舗装材「エコクリーンソイル」の実例もご覧いただけます。これから庭づくりや外構工事をお考えの際に参考になれば幸いです。
造園工事の目的は景観性に優れた空間の創出です。自然物である、
・水
・土
・石
・植物
などを主として緑地整備を行い、調和の取れた緑の空間を造ります。造園工事は公園や庭園で主に行われますが、イベントやテーマパークの施設、市街地や都市部の整備などが対象になることもあります。
造園工事は建設業の一種として位置づけられています。この大きな枠組みの中には、造園工事以外にも複数の業種が存在します。
代表的な例としてあげられるのが、土木工事や外構工事などです。一つのプロジェクトでは、さまざまな工事が関わり合って完成するため、どこまでの範囲がどの工事に当てはまるのかと、たびたび議論になることがあります。
土木工事は、総合的な企画・指導・調整のもとに土木工作物を建設する工事です。
・道路
・橋梁(きょうりょう)
・上下水道
などのインフラ構造物の建設が主な目的であるのに対し、造園工事は緑化空間や景観の創出が主な目的です。たとえば公園整備の場合、以下のように分けられます。
・基礎工事や排水設備の設置など→土木工事
・樹木の植栽や園路の整備→造園工事
ただし、両者の境界は必ずしも明確ではなく、場合によっては重複する部分もあります。
外構工事は、主に建築物の周囲の環境を整備する工事です。
・門扉
・カーポート
・アプローチ
などの設置が主な内容で、コンクリート打設や舗装工事が中心です。国土交通省の分類では「とび・土工・コンクリート工事」に位置づけられます。実際のプロジェクトでは、
・建物周りのフェンス設置など→外構工事
・敷地内の植栽や芝生の施工など→造園工事
のような区分になります。こちらも両者の境界は曖昧な部分もあります。
参照:国土交通省|業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方(H29.11.10改正)
造園工事は多岐にわたる専門工事から構成されており、国土交通省の分類によると以下のような種類があります。
・植栽工事
・地被工事
・景石工事
・地ごしらえ工事
・公園設備工事
・広場工事
・園路工事
・水景工事
・屋上等緑化工事
・緑地育成工事
これらの工事は単独で行われることもありますが、多くの場合は複数の工事が組み合わさって一つのプロジェクトを形成します。いずれも、自然の要素を取り入れた空間づくりを通じて、人々の生活環境を豊かにします。
日本の造園は伝統的な日本庭園の技術から最新の環境緑化技術まで幅広い専門性があります。そのため、依頼する工事の性質や規模に応じた適切な業者選びが必要です。以下では、業者の資格や専門性に注目した選び方を解説します。
造園工事を依頼する際、業者の持つ資格の有無は選定基準の一つになりますが、工事の目的や規模によってその重要性は異なります。たとえば、大規模な公共工事や商業施設の造園を依頼する場合、
・造園施工管理技士
・造園技能士
などの公的資格を持つ技術者が在籍している会社を選ぶことが望ましいでしょう。これらの資格は、一定水準以上の専門知識と技術力を証明するものであり、とくに公共工事では入札条件として資格保有者の在籍が必須要件となることも多いです。
一方で、個人邸の庭づくりや小規模な緑化工事では、必ずしも資格の有無だけで判断する必要はありません。日本には古くから庭師や植木職人として技を磨いてきた方々も多く、公的資格は持っていなくても、伝統的な技術や豊富な経験に基づいた高い技能を持つ職人も存在します。とくに日本庭園のような伝統的な様式の庭をつくる場合は、
・実績
・技術力
・美的センス
を重視して業者を選ぶことが大切です。資格の有無だけでなく、その業者がどのような実績を持ち、どのような庭づくりを得意としているかを確認しましょう。
造園工事を依頼する際、会社名から業者の専門性や得意分野をある程度推測できます。
たとえば、「○○造園土木」や「○○緑地」といった名称の企業は、公共工事や商業施設などの大規模な造園工事を主に手掛けていることが多いです。これらの企業は通常、重機や専門機材を保有し、多数の作業員を雇用して、
・公園整備
・街路樹の植栽
・大規模な法面緑化
など、規模の大きい工事に対応できる体制を整えています。
一方、「○○植木」「○○ガーデン」「○○エクステリア」といった社名を持つ業者は、住宅の庭づくりや外構工事を主な業務としている場合が多いです。これらの業者は、
・個人宅の限られたスペースでの植栽計画
・住居と調和した庭のデザイン
・小規模な水景施設の設置
などを得意としており、家庭向けの提案力や細やかな施工技術に優れていることが期待できます。
ただし、会社名だけですべてを判断することはできません。最終的には、業者のWEBサイトなどで過去の施工事例を確認したり、実際に問い合わせて相談したりすることが大切です。希望する造園のイメージや予算、工事の規模などを伝え、適した提案ができる業者を選ぶことが、満足度の高い結果につながります。
造園工事はただ緑を増やすことが目的ではなく、人と自然が豊かに共存できる調和の取れた空間を創出することが重要です。
造園では、公園などの舗装にアスファルトがよく使われますが、人工的な舗装は自然との調和を損ないやすいという課題もあります。そこで、より自然に近い風合いを持つ舗装材として「エコクリーンソイル」が注目されています。
エコクリーンソイルは主に自然土である真砂土を原料としており、自然な見た目を保ちながらも、十分な強度を備えた自然土系舗装材です。歩道や広場などの舗装において、景観と調和する素材として選ばれることが多く、ここではその施工例をご紹介します。
その他の活用事例にご興味のある方は、◆活用事例はこちらの青文字をクリック!ぜひご覧ください。
高台にある公園の園路舗装にエコクリーンソイルを使用した施工例です。駐車場脇から植樹桝の周り、公園の園路まで続く広いエリアで施工が行われました。
この公園は植樹や植栽が豊富であり、舗装材料による環境への影響も考慮された結果、エコクリーンソイルが選ばれました。樹木の幹が成長して地面を割ることを防ぐため、植樹桝の中には施工されていませんが、エコクリーンソイルは施工が簡単なことから、ベンチなどの人工物の脚元までをきれいに仕上げられます。
鹿児島県の海が見える展望台の舗装に使用された施工例です。温暖な気候で観光客が増加傾向にあるこの地域では、周辺の公園をはじめ、さまざまな場所が次々と整備されています。
自然豊かな地域の特性を活かすため、環境に優しく自然との調和が取れた製品としてエコクリーンソイルが選ばれました。撮影時は生憎の天気でしたが、晴れた日には色鮮やかに映え、美しく仕上がっています。
先ほどの展望台の近くにあり、同じく展望台へのアプローチと広場の舗装にエコクリーンソイルを施工した事例です。この展望台のある地域では、道路沿いの複数箇所でエコクリーンソイルが採用されています。
エコクリーンソイルは平坦な場所だけでなく、30~40度程度の傾斜がある法面でも使用できるため、アプローチなどの傾斜がある舗装にも適しています。
こちらは高低差のある道路に挟まれた中州のような公園で、地域住民の往来が多い場所です。
草木が生い茂って通行の妨げとなっていたこともあり、造園工事として整備されました。その際、景観性に優れ雑草の抑制効果もある土系舗装材として、エコクリーンソイルが採用されました。
大阪府にある公園の園路舗装にエコクリーンソイルを使用した施工例です。この公園は近隣の保育園や幼稚園から園児が訪れる場所です。
園路の縁石には丸みを帯びた石が連なり配置されるなど、自然を感じられる造りになっています。そのため、園路もアスファルトではなく自然感のある舗装材としてエコクリーンソイルが選ばれました。
エコクリーンソイルは主成分が自然土で、施工していない部分との見分けが一見つきにくいものの、舗装材として固まり、美しい舗装面を確保しています。
大阪府にある丘の形状をした公園の階段部にエコクリーンソイルを使用した施工例です。公園の園路には平坦な舗装だけでなく、階段なども含まれます。
擬木の縁取りを利用した自然感のある階段には、エコクリーンソイルの自然な見た目が非常によく調和し、美しく仕上がっています。
千葉県の住宅街を流れる川沿いの防草対策として施工された事例です。写真には川は映っていませんが、近くに河川が通っており、夏場には雑草が生い茂るため、その対策として市の造園工事として発注されました。
勾配のある法面への施工であり、法面の際には滑り防止と強度向上を目的として金網が設置されています。この現場でも、その工法が採用されました。
上記は、施工前と施工後の比較写真です。雑草が多く、防草シートがあまり効果を発揮していませんでした。
施工後3か月後では、夏場であることから隙間から雑草が生えていますが、エコクリーンソイル面は見事に雑草を遮断しております。
<h2>◇自然土系舗装材エコクリーンソイル 建設物価掲載の設計価格や詳細についてご紹介</h2>
土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。
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<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf">◆エコクリーンソイル カタログ2023ダウンロード!カタログ画像orこちらの青文字をクリック!!</a></h4>
<a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf"><img src="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/0870b0729ef19e5044c99c3f940aec1d.png" alt="" width="612" height="863" class="alignleft size-full wp-image-1546" /></a>
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<h4>◆エコクリーンソイルの積算 使用量の目安について</h4>
使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度
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<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/showcase/">◆エコクリーンソイル活用 施工事例と写真!こちらの青文字をクリック!!</a></h4>
活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。
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<h4>◆エコクリーンソイルの登録評価について</h4>
エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。
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<strong>・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り</strong>
<strong>・東京都建設局新技術登録NO.1001003</strong>
<strong>・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051</strong>
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エコクリーンソイルは、<strong>建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法</strong>に掲載しております。
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<h4>◆エコクリーンソイルの施工について、条件付きにてご相談承ります。</h4>
弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。
エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。
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その他、<strong>エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)</strong>などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。