更新日:2025年11月26日
駐車場や歩道、公園などの舗装工事を検討する際、
「どのような舗装材があるのかわからない」
「場所や用途に合った舗装の選び方がわからない」
といった悩みを抱える方は多いです。アスファルトやコンクリート以外にも、実はさまざまな種類の舗装材が存在します。
その特徴や違いを知らないまま選んでしまうと、後々メンテナンスの手間が増えたり、景観とマッチしなかったりするリスクがあります。
しかし、舗装の種類とそれぞれの特徴を理解し、用途や環境に合わせて選べば、長期的なコストを抑えながら、機能性と美観を両立した舗装を実現可能です。この記事では、
・舗装の基本的な意味
・よく使われる舗装の種類一覧
・場所ごとに適した舗装の選び方
を解説します。また最後には、自然な風合いと高い機能性を兼ね備えたおすすめの土系舗装材と、実際の施工事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

そもそも舗装とは、地面を特定の材料で締め固めて耐久性と平らさを高め、人や車が安全かつ快適に通行できるようにすることを指します。
舗装が必要な理由は、雨が降ったときのぬかるみや泥はねを防ぎ、地面の凹凸をなくして通行しやすくするためです。
こうした整備によって、生活道路としての機能や利便性が大きく向上します。
舗装に使われる材料には、昔から石・木・砂利などがあり、現在では
・アスファルト
・コンクリート
などが一般的です。また、日本で最も古い舗装は、縄文時代に砂利を敷き詰めたものだと考えられており、当時から雨天時の泥濘化を防ぎ、生活に必要な道を確保する役割を担っていました。
このように、時代や材料は変わっても、舗装の基本的な目的は一貫して「人々の生活のために、快適で安全な道をつくり、暮らしを便利にすること」です。

舗装にはいくつか種類がありますが、多くの人が「舗装」と聞いてまずイメージするのは、
・アスファルト舗装
・コンクリート舗装
この2種類です。アスファルトやコンクリートが広く使われている主な理由は、とてもシンプルで「安く、車が走りやすい」からです。
砂利道のままだと、雨の日にぬかるんでしまい、車がスリップしやすくなったり走行しづらくなったりします。
その点、アスファルト舗装やコンクリート舗装は、雨の日でも凹凸ができにくく、強度も高いため、車が安定して走れる路面をつくれます。
ただし、舗装の種類はこの2つだけではありません。街中をよく見てみると、
・商業施設のアプローチ
・公園の園路
など、場所や用途に合わせてさまざまな舗装が使い分けられています。
アスファルトとコンクリートは代表的な舗装でありつつ、実際には多様な舗装が身近なところで活躍しています。
昨今では、アスファルトやコンクリートが主流ですが、舗装の種類は他にもたくさんあります。
たとえば、樹脂系混合物舗装やブロック系舗装、土系舗装、2層構造系舗装など、さまざまです。
中でも、駐車場や車が走行する場所に使われるのが、強度の高いブロック系舗装と2層構造系舗装の2種類。
ブロック系舗装は、ブロックや天然石を敷き詰める舗装方法ですが、組み合わせ次第でデザインを自由に調整でき、景観を損ねることもありません。
ただし、ブロック系舗装は、手間のかかる施工な上、時間が経つと凹凸が生じることもあるので、注意が必要です。
公園の舗装は、単に見た目を良くするだけでなく、以下が重要です。
・耐久性
・歩行性
・安全性
子どもから高齢者、さらには車椅子やベビーカー利用者まで、幅広い年齢層が安心して利用できる舗装が求められています。
また、公園は屋外で雨水がかかるため、地面の水はけを良くする透水性も欠かせません。ぬかるみを抑え、安全な環境を保てます。公園内では
・遊歩道にはブロック系舗装
・グラウンドには土系舗装
のように、場所や用途に合わせて異なる種類の舗装が使い分けられています。
公園の舗装は多様な利用者のニーズと自然環境を考慮し、適した材料と工法の選定が重要です。

アスファルトやコンクリートでの舗装は、比較的安価で使いやすく多くの場所で利用されています。
しかし、こうした舗装にも環境面での課題があります。
アスファルト舗装は夏になると表面温度が非常に上がりやすく、都市の暑さを増す「ヒートアイランド現象」の原因の一つです。
一方で、コンクリート舗装はアスファルト舗装ほどの温度上昇はないものの、完全に環境問題がないわけではありません。
これを受けて、最近では夏場でも路面温度が上がりにくい「遮熱性アスファルト舗装」が開発され、環境負荷の軽減が図られています。
また、自然土を使った土系舗装も注目されており、車道に使える強度を備えた製品も登場しています。
舗装にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、用途や場所に合った選択が必要です。
今後は使いやすさと環境への配慮を両立させ、持続可能な舗装技術の普及が求められています。

近代の舗装は、石や砂利をただ敷き詰めるだけの方法はほとんど見られなくなっています。舗装を行う際には、
・人や車の通行量
・地域の気温
などの環境条件への検討が欠かせません。
これらを踏まえ、必要な耐久性を満たしながら交通荷重を効率的に地面へ伝え分散させられる舗装の選定が求められます。
また、舗装は表面の材料だけでなく、
・基層
・路盤
・路床
といった構造のすべてを含む多様な種類が存在します。
以下では、数ある舗装の中でも比較的よく用いられる9種類の舗装について詳しくご紹介していきます。
1.アスファルト系混合物舗装
2.コンクリート系舗装
3.樹脂系混合物舗装
4.ブロック系舗装
5.2層構造系舗装
6.土系舗装
7.木質系舗装
8.常温塗布式舗装
9.型枠式カラー舗装

アスファルト系混合物舗装は、最も一般的に使われている舗装材料で、表層には加熱したアスファルト混合物が使用されます。
路床の上には砕石やクラッシャランなどの粒状材料を敷き詰めて路盤を形成し、その路盤にはプライムコートと呼ばれるアスファルト乳剤を散布して防水性を高め、表層とのなじみを良くしています。
この構造は非常にシンプルです。
施工もしやすく、コストも低いため幅広く利用されています。
一般的な構造例も多く知られており、主要な舗装材料として安定した地位を占めています。

透水性アスファルト舗装は、都市部の環境保全に貢献する舗装として注目されています。
街路樹の保護や雨水を地下に戻す機能があり、雨水の流出量を抑える利点があります。表層には
・開粒度
・ポーラス構造
を持つアスファルト混合物が使われ、プライムコートは設けられません。
また、路盤には砕石などを使用し、路床からの土の侵入を防ぐために粘土やシルトの少ない砂を用いたフィルター層の設置も一般的です。
環境配慮を重視した機能的な舗装です。


コンクリート系舗装は高い耐久性から幅広く使われている舗装方法です。
表面にはコンクリート版を設置し、その下に砕石やクラッシャランなどの粒状材料を使って路盤を形成します。
施工前には、プライムコートの散布や路盤紙の設置により、コンクリートの収縮時に発生する力を抑えてひび割れを防ぐ工夫がされています。
コンクリートは収縮が避けられないため、収縮目地を設けることが必須です。
また、コンクリート舗装はアスファルト舗装よりも材料や施工のコストが高く、セメントや骨材に加え鉄筋も必要です。
さまざまな施工技術や材料管理によって耐久性を維持し、ひび割れ対策を行いながら広く利用されています。


樹脂系混合物舗装は、基層をあらかじめ設けた上に、樹脂系の結合材料を使った混合物を表層として施工する舗装方法です。
樹脂系の結合材料には顔料が含まれ、着色が可能なため、景観に配慮した舗装として歩道や公園などに多く用いられています。
強度は他の舗装材に比べてやや劣り、車道にはあまり使われず歩行者向けの舗装として適しています。橋梁部では
・アクリル
・ウレタン
・エポキシ樹脂
を用いた混合物を鋼床版に直接施工するケースもあります。
ただし、施工には基層作成が必要であり、アスファルト舗装やコンクリート舗装に比べて施工の手間や材料費がかかります。
その分、デザイン性や景観性が高く、用途に応じて使い分けられる舗装材です。


コンクリート平板舗装は、路盤の上に敷砂層や空練りモルタルを敷いて、その上にコンクリート平板を設置する舗装方法です。
耐油性や明色性に優れており、構造が比較的シンプルなので補修もしやすいのが特徴です。多くの種類があり、
・着色コンクリート平板
・洗出し
・擬石調
などのさまざまなデザインを選べます。材料費も比較的安価で、
・街路
・歩道
・広場
など多くの場所で利用されています。

インターロッキングブロック舗装は、路盤上に敷いた砂層の上にブロックを相互に組み合わせて並べて施工する方法です。
形状や色調が多様なため、景観や周辺環境に合わせたデザインが可能です。
ブロックの目地には砂が敷かれ、比較的簡単に施工や補修ができます。
また、視覚障害者誘導用や植生機能を持つ特殊ブロックもあり、多機能で環境に配慮した舗装として利用されています。


この舗装は、基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイル、天然石などをモルタルで貼り付け施工します。
俗にタイル舗装や天然石舗装など言われたりします。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
基層にコンクリート版を使用する場合は、舗装のたわみや温度による膨張収縮の動きが直接タイルなどに伝わることから、目地の位置を合わせ、弾力性のシール材を注入する必要があります。
下記に、2層構造系舗装の構成例を添付します。


土系舗装は、自然土を主原料とした舗装で、弾力性や透水性に優れているため、歩行者にとても優しい舗装です。
自然の風合いを活かし、適度な衝撃吸収性によって、小さな子どもや高齢者も歩きやすいといった特徴があります。
透水性により降った雨水は地中に浸透し、周囲の樹木に水分を供給できるほか、夏の暑い時期には路面温度の上昇を抑えられます。
こうした特性から、都市部のヒートアイランド現象対策としても注目の舗装材です。
・表層:土系(真砂土など)
・路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)
を用いて設けられ、公園の園路や歩道などで多く見かけます。
このように、土系舗装は自然環境と調和しつつ、快適で安全な歩行環境を提供するとともに、環境問題の解決にも貢献する舗装材です。


ウッドチップ舗装は、
・間伐材
・剪定枝
・廃木材
などの木材チップを、樹脂やアスファルト乳剤などのバインダで固めた自然素材を生かした舗装です。
路床には砕石などの粒状材料を用いて路盤を設けます。
歩行時の感触が柔らかく、森林をテーマにした公園や施設で好まれています。環境への配慮と快適な歩行感を両立した舗装として注目されています。


木塊舗装は、タイル状にカットされ防食処理された木塊を基層となる舗装の上にセメントモルタルで固定し、目地をアスファルト系のシール材で充填する工法です。
場合によっては、木塊の固定にはアスファルト系接着剤も使用されます。
路床には砕石などを用い耐久性を確保しつつ、含水比による膨張収縮を考慮して目地幅を調整します。
独特の風合いを持ち、変形を考慮した設計が必要な木質系舗装です。


常温塗布式舗装は、樹脂系結合材料を用いて基層の上に薄く塗布される着色舗装です。
・エポキシ樹脂
・アクリル樹脂
などの使用によって色彩の自由度が高く、さまざまなデザインが可能です。
舗装表面には、珪砂の混入や骨材の散布で凹凸や質感を調整でき、視認性を高める機能も持っています。
・道路の白線
・車椅子マークのある駐車場
・自転車専用ゾーン
の色分けなどでよく使われています。
路床は砕石などの粒状材料で路盤を形成し、耐久性を支えています。
こうした特徴から、常温塗布式舗装は視認性向上とデザイン性の両立を図る薄層舗装として幅広く活用されている舗装です。


型枠式タイル舗装は、路面に厚さ約2mmの型枠を貼り付け、その中にアクリル樹脂などのカラー材料を塗り込む現場打ちの着色舗装です。
硬化後に型枠を撤去すると、タイル模様の仕上がりを現出できます。
この型枠は紙製で、多様な模様が付けられるため、デザインの自由度が高いのが特徴です。
・歩道橋
・駅のプラットホーム
など、多くの人が利用する場所でよく使われており、立体感のある模様と高い耐久性で周囲の景観と調和します。
現場施工で工期も短縮でき、都市景観を向上させる舗装として評価されています。

型押し舗装は、コンクリートやアスファルト混合物を施工した表面に金属製の型枠を押し付けて模様を付ける工法で、模様付けと同時に着色も可能です。
この技術により多彩なデザインが可能となり、
・商業施設の歩道
・公園
・駅のプラットホーム
など幅広い場所で使われています。
耐候性や耐摩耗性にも優れており、実用性と意匠性の両方を満たす舗装方法として多くの現場で採用されています。
模様と色彩の組み合わせによって、独自の魅力ある都市景観を演出できる点が大きな特徴です。


駐車場に施工する舗装は、使用用途に合った性能の確保が重要です。
それぞれの材料により適した厚さも異なるため、今回は一般的に使われる舗装の種類をおおよその厚さとともにご紹介します。
耐久性の面で車両の乗り入れに適さない表層材は除外し、駐車場に適した舗装のみを取り上げます。
以下では、駐車場で使われる代表的な舗装の種類を解説していきます。
1.アスファルト系混合物舗装
2.コンクリート系舗装
3.ブロック系舗装
4.2層構造系舗装
5.土系舗装
6.木質系舗装
7.型押しコンクリート舗装・型押しアスファルト系混合物舗装(型枠式カラー舗装)

一般的なアスファルト系混合物舗装は、以下の方法で耐久性と安定性を確保します。
1.表層:加熱アスファルト混合物を3~4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
施工前にはプライムコートを散布し、路盤の防水性を高め、表層材料との密着性を向上させます。交通量が少ない場所では、
・歩道
・駐車場
の舗装を車道部分と同じ構造にする場合もあります。
簡易な施工で高い耐久性を持つことから、駐車場の舗装として広く利用されています。
また、比較的交通量が少ない路線における歩道や駐車場で、
・歩車道の区別がなく車道部と一体の施工ができる
・路床の設計CBRが大きい
などの場合には、 歩道や駐車場の舗装構造を車道部と同様に施工することがあります。
具体例として、車道部の舗装構成が表層4cm・路盤12cmのとき、歩道乗り入れ部や駐車場の路盤を標準の15cmではなく、車道部と同じ12cmを設けます。


透水性舗装では、開粒度またはポーラス型のアスファルト混合物を表層に用います。
路盤は粒状材料で形成し、表層の下にプライムコートは使いません。
また、土の侵入を防ぐために、粘土・シルト成分の少ない砂を使ったフィルター層を設けています。
1.表層:開粒度またはポーラス型のアスファルト混合物を3~4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
3.フィルター層:砂を5〜10cm程度
この舗装は、雨水を地下に還元し、街路樹の保護や雨水の流出量低減に役立ち、とくに都市部での駐車場舗装に適しています。
環境負荷の軽減と機能性の両立が可能な舗装方法として近年注目されています。


コンクリート系舗装は、駐車場で一般的に使われている耐久性の高い舗装方法です。
1.表層:コンクリート版を10cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
の順になるように敷いて形成します。
施工前にはプライムコートや路盤紙を用いて路盤の摩擦を減らし、コンクリートの収縮により発生するひび割れを防止する工夫がなされています。幅員が
・1m未満の場所では3m間隔
・1m以上の場所では5m間隔
で収縮目地が設置されます。
また、幅員の変化点などには膨張目地を設け、全断面に目地板を使用した突合せ目地構造が多く採用されています。
これらの施工方法と目地設置により、コンクリート系舗装は高い耐久性とひび割れ対策を両立し、駐車場舗装として信頼されています。


コンクリート平板舗装は駐車場においても耐久性や補修のしやすさからよく採用されます。コンクリート平板を、路盤として設けた砕石やクラッシャランの層の上に敷砂層(空練りモルタルなど)を設置した上に施工します。
1.表層:コンクリート平板を6cm程度
2.敷砂層:砂または空練りモルタルを3cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
製品には着色や洗出し、擬石調など多様な種類があり、
・耐油性が高い
・色合いが明るい
などの多くのメリットを持ちます。


インターロッキングブロック舗装は、路盤の上に敷いた敷砂層の上に、ブロックを敷設する工法です。
1.表層:インターロッキングブロックを8cm程度
2.敷砂層:3cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
目地には砂を敷き、ブロック同士のかみ合わせを良好に保ちます。
多彩な形状や色を組み合わせて設計できるため、駐車場以外にも、
・公園
・商業施設
に広く使われています。特殊機能を持つブロックもあり、視覚障害者誘導用や植生用など多様なニーズに対応可能です。


2層構造系舗装は、基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイルや天然石などをセメントモルタルや空練りモルタルで貼り付けて施工する舗装です。
1.表層:タイルや天然石+セメントモルタル・空練りモルタルを3cm程度
2.基層:コンクリート版やアスファルト混合物を7〜10cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
表層はタイルとモルタルを合わせて3~5cmの厚さです。
路盤には粒状材料の砕石やクラッシャランを敷いています。コンクリート基層の場合、
・舗装のたわみ
・温度変化による膨張・収縮
がタイルに伝わるため、タイルの目地位置を揃え、弾力性のあるシール材を注入して
・ひび割れ
・剥離
を防ぐ対策が施されます。この舗装は装飾性と実用性を兼ね備えており、駐車場のように強度と見た目の美しさが求められる場所に適した舗装方法です。


土系舗装は、自然土を主成分とした天然材料で構成され、その柔らかい風合いと適度な弾力性から、小さな子どもや高齢者も歩きやすい歩行環境を提供しています。
1.表層:土系(真砂土など)を6cm程度が推奨
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
弊社の「エコクリーンソイル」は、一般車両が乗り入れても十分な強度を持ち、厚さ6cmでの施工が推奨です。路盤には砕石やクラッシャランを15cm程度敷いて支持力を確保し、舗装の耐久性を高めています。
・透水性
・保水性
も備えているため、周囲の樹木への水分供給や、夏場の路面温度上昇を抑える効果も期待できます。
近年、都市部で問題視されているヒートアイランド現象の改善策としても注目されており、自然環境と調和しながら駐車場の舗装材として評価されています。


木質系舗装(ウッドチップ舗装)は、ウッドチップやウッドファイバーを樹脂系混合物で固めて表層に施工する環境配慮型の舗装方法です。
1.表層:ウッドチップ混合物を5cm程度
2.基層:透水性のアスファルト混合物舗装を3~4cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
4.フィルター層:砂
の順になるよう設けられる場合が多く、耐久性と機能性を両立しています。バインダとして
・ウレタン
・エポキシ樹脂
・アスファルト乳剤
が使われ、木材チップには
・間伐材
・剪定枝
・被害木
・廃木材
などの再利用材が多く用いられています。
こうした自然素材を活かした風合いは公園だけでなく、環境負荷低減を目的とした駐車場の舗装でも注目されています。
そのため、環境に優しく、性能面でも安心して使える魅力的な駐車場舗装の選択肢として広がりつつある舗装です。


型押し舗装は、コンクリートやアスファルトの表面に型枠を押し付けて模様を形成する現場打ちの工法です。
駐車場に用いられる場合、
1.表層:コンクリート版を10cm程度またはアスファルト混合物を3〜5cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を15cm程度
で敷かれます。アスファルト舗装の場合は、施工箇所を専用のヒーターで加熱し柔らかくしてから、テンプレートを使って模様を押し付けます。
その後、専用のコーティング剤を吹き付けて、
・耐久性
・防滑性
を高めます。一方、コンクリート舗装では型枠を押し付けて現場で紋様をつくり、さらに着色を加えて多彩なデザインを可能にします。
駐車場の美観を大きく向上させつつ、耐久性と機能性も保持するため、多くの施設で採用されている舗装です。


先に駐車場で用いられる舗装の種類をご紹介しましたが、次は歩道部で使用される舗装の種類について解説します。
歩道には駐車場と似た舗装材が使われることが多いものの、構成や路盤の厚さには歩行に適した設計上の違いが見られます。
以下では、歩道に施工される代表的な9種類の舗装について順に説明していきます。
1.アスファルト系混合物舗装
2.コンクリート系舗装
3.樹脂系混合物舗装
4.ブロック系舗装
5.2層構造系舗装
6.土系舗装
7.木質系舗装
8.常温塗布式舗装
9.型枠式カラー舗装

歩道においても一般的に使われているアスファルト系混合物舗装は、上から
1.表層:加熱アスファルト混合物を3~4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように敷かれています。
施工前にはプライムコートを散布し、路盤の防水性を高め表層との密着性を良くしています。
この路盤の厚さは他の舗装工法とほぼ共通しており、耐久性と施工性に優れるため歩道舗装の代表的な工法です。


透水性舗装は都市部の環境配慮型歩道として注目されている工法です。
1.表層:開粒度アスファルト混合物を3~4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
3.フィルター層:砂を5〜10cm程度
の順になるように敷かれています。
路盤面にはプライムコートを使用せず、路床からの土の侵入を防ぐために、粘土・シルト分の少ない砂を用いたフィルター層の設置が一般的です。
これにより雨水が地下に浸透し、
・街路樹の保護
・雨水流出量の低減
に貢献しています。


コンクリート系舗装は、歩道でも多く利用されている耐久性に優れた舗装方法です。
1.表層:コンクリート版を3~4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように敷設します。施工前には路盤面に、
・プライムコートを散布
・路盤紙を敷く
のいずれかで路盤と表層の摩擦を軽減して、コンクリートの収縮に伴うひび割れを防ぎます。
また、歩道幅員に応じて3mまたは5m間隔で伸縮目地を設け、幅員の変化点や切り下げ部には膨張目地を設置し、目地板を用いた突合せ目地構造が採用されることが多いです。
こうした目地の設置や施工方法により、強度と耐久性が高められ、ひび割れのリスクを抑えます。


樹脂系混合物舗装は強度が比較的弱いことから、主に歩道で利用される舗装方法です。
1.表層:樹脂モルタルなどの樹脂系混合物を3cm程度
2.基層:コンクリート舗装を7cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように設けます。歩道の路盤は砕石やクラッシャランなど粒状材料を約10cm敷設して支持力を確保しています。
この舗装は樹脂系結合材料に顔料を混ぜた着色混合物が用いられるため、景観面での配慮がされているのが特徴です。とくに橋梁部では、
・アクリル樹脂
・ウレタン樹脂
・エポキシ樹脂
などの混合物を鋼床版の上に直接施工する事例もあります。
薄く施工が可能で、景観性を重視しつつ歩行に適した舗装方法として幅広く歩道などに使われています。


コンクリート平板舗装は歩道で広く用いられている舗装です。厚さ6cm程度の平板を使い、耐油性や明色性に優れるため明るい見た目が特徴です。構造は、
1.表層:コンクリート平板を6cm程度
2.敷砂層:砂または空練りモルタルを3cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように敷きます。着色タイプや洗出し、擬石調などさまざまなタイプの製品が利用可能で、多様な用途とデザインに対応できる実用的な舗装方法です。


インターロッキングブロック舗装は、多彩な形状や色調から組み合わせができ、歩道の景観向上に適した舗装方法です。
1.表層:インターロッキングブロックを6cm程度
2.敷砂層:3cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように並べます。ブロック同士の目地には適切な砂を入れ、安定性を高め、安全性や機能性を向上させます。
視覚障害者誘導用や植生用の特殊ブロックも利用可能で、
・公園
・商業施設
の歩道にも数多く採用されています。


歩道に用いられる2層構造系舗装は、基層の上にモルタルを介してタイルや天然石を貼り付けて仕上げる舗装です。
優れたデザイン性かつ高い耐久性で、都市景観を重視する歩道や広場などに多く採用されています。この舗装では、
1.表層:タイルや天然石+セメントモルタル・空練りモルタルを3cm程度
2.基層:コンクリート版やアスファルト混合物を7cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように敷き、全体の強度と安定性を確保します。
コンクリート版を基層に用いる場合は、温度変化による膨張収縮やたわみが上部のタイルに影響しやすいため、
・目地の位置合わせ
・弾力性のあるシール材注入
によって動きを吸収することが重要です。
2層構造系舗装は基層と仕上げ層の一体的な設計によって、見た目の美しさと構造的な安定性を兼ね備えた歩道舗装を実現します。


土系舗装は、自然土を主原料とする天然素材で構成された歩道舗装です。
自然の風合いを持ち、景観に溶け込みやすいことから、
・公園
・園路
などの人が多く通る場所に適しています。
この舗装は、柔らかな弾力性と適度な衝撃吸収性を備えているため、小児や高齢者でも安心して歩行できます。さらに、
・透水性
・保水性
にも優れており、舗装面から周辺の樹木へ水分を供給できるほか、夏季の路面温度上昇を抑制する効果もあります。
これにより、都市部で問題視されているヒートアイランド現象の軽減策としても注目されています。
施工にあたっては、製品ごとに推奨厚さが異なりますが、例として「エコクリーンソイル」を使用する場合、
1.表層:土系(真砂土など)を4cm程度が推奨
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるよう敷設し、舗装全体の安定性を確保します。
土系舗装は自然な質感と快適な歩行性を維持しながら、環境保全にも寄与する持続可能な舗装構造です。


ウッドチップ舗装は、ウッドチップや細かく破砕したウッドファイバーを、ウレタンやエポキシなどの樹脂やアスファルト乳剤を用いて固めて施工する舗装です。
1.表層:ウッドチップ混合物を5cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順番になるように敷きます。
・間伐材
・剪定枝
・被害木
・廃木材
といった環境配慮された木材が主に使われるため、自然環境に優しい舗装です。この工法により、自然素材の風合いを活かしつつ耐久性と歩行性を両立しています。


木塊舗装は、防食処理を施した木塊をタイル状にカットし、それを透水性のアスファルト混合物の基層上にセメントモルタルで固定する舗装工法です。
厚さは木塊の大きさにより異なりますが、
1.表層:木塊ブロックを5cm程度
2.基層:透水性アスファルト混合物を5cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるように敷かれることが多いです。
木塊の固定にはアスファルト系接着剤が使われる場合もあります。
木材の膨張や収縮の影響を考慮し、目地幅を10mm程度確保し、アスファルト系のシール材での充填が重要です。
この工法は耐久性が高く、木材の特性に配慮された舗装を可能にしています。


常温塗布式舗装は、基層に加熱アスファルト混合物やセメントコンクリート版を用い、その上に樹脂系結合材料を使った常温混合物を塗布する舗装工法です。
1.表層:常温混合物を0.5〜1cm程度
2.基層:加熱アスファルト混合物(コンクリート版)を3〜4cm程度
3.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
この方法の特徴は、常温で施工できるため作業が効率的であり、
・エポキシ樹脂
・アクリル樹脂
などを使い耐久性が確保される点にあります。
また、着色の自由度が高く、多彩な色彩表現が可能なことも大きなメリットです。さらに、
・珪砂の混入
・骨材を硬化前の表面に散布
などによって、路面の粗さや質感を調整でき、滑りにくさやデザイン性の向上にもつながります。
常温塗布式舗装は施工性に優れ、デザイン性豊かな歩道の景観向上に効果的な舗装方法です。


型枠式タイル舗装は、厚さ約2mmの型枠を路面に貼り付け、その中にアクリル樹脂などの常温着色材料を塗り込み、硬化後に型枠を撤去してタイル模様を現場で作り出す工法です。この工法は
・耐候性
・耐摩耗性
に優れ、短期間で施工が完了し、軽量なため建物への負荷が少ないのが特徴です。さらに滑りにくい性質があり、
・歩道橋
・駅のプラットホーム
など、安全性が求められる場所に多く用いられています。多彩で立体的なデザインを可能にし、周囲の景観との調和も容易に図れます。

型押し舗装は、コンクリートやアスファルト混合物の表面に型枠を押し付けて模様を付ける工法です。
現場での直接施工と多様な意匠表現が可能です。
1.表層:コンクリート版を10cm程度またはアスファルト混合物を3〜4cm程度
2.路盤:粒状材料(砕石やクラッシャランなど)を10cm程度
の順になるよう敷設します。
着色もできるため、美しい景観と耐久性を両立でき、歩道や公共空間など幅広い用途に適しています。


本記事では舗装の価格についての詳細な記載は控えさせていただきます。
舗装の価格は複雑であり、誤った情報をお伝えしてしまう恐れがあるためです。
今後、価格に焦点をあてた情報をあらためて他記事でご紹介いたしますので、しばらくお待ちください。
舗装は表層材だけでなく、その下にある路盤の整備など多くの工程から成り立っています。現場の状況によって
・同じ材料
・同じ面積
の施工でも価格が異なることが多く、さらに施工においても
・地面の撤去
・切土
・盛土
など多様な作業が発生します。
したがって、舗装工事全体の中で舗装施工は一部に過ぎません。
簡単に価格を提示することは取り扱う業者さまにご迷惑をおかけしてしまう可能性があるため配慮しています。
舗装の種類は多様化しており、かつては石や木を敷き詰めるだけの簡単なものでしたが、現在では
・アスファルト
・コンクリート
・樹脂舗装
・着色舗装
・ゴム舗装
・ウッドチップ舗装
・土系舗装
など、さまざまな選択肢があります。価格の安いものも多いですが、単なるコストだけでなく、
・景観性
・機能性
・環境への配慮
を踏まえた選定が重要です。
参考として、弊社の「エコクリーンソイル」の設計価格は25kg袋あたり1,900円(税別・運送費別)となっています。
本記事がお読みいただく方の
・舗装の種類
・用途
・メリット
を理解するきっかけとなり、安全で快適な舗装を選ぶ一助となれば幸いです。
価格については他記事で、条件を設けて詳しくご紹介する予定です。

近年、自然環境への配慮や景観の調和を重視した舗装として、土系舗装材の需要が高まっています。
アスファルトやコンクリート舗装に比べ、「エコクリーンソイル」のような土系舗装材は、
・公園
・駐車場
・歩道
など、さまざまな場所で環境に優しい仕上がりを実現できます。最大の特徴は、自然の風合いを保ちながら
・防塵
・防草
・透水性
を確保できる点です。従来の硬質舗装のような照り返しや排水問題がなく、雨水を地中に還す「環境循環型舗装」としても注目されています。
以下では、実際に施工された3つの事例を紹介します。
1.東京都三鷹市 緑地公園内舗装の施工事例
2.大阪府内 介護施設駐車場舗装の施工事例
3.神奈川県横浜市内 団地内歩道舗装の施工事例

三鷹市の緑地公園で、昔ながらの農村風景を再現する取り組みの一環として、「エコクリーンソイル」が採用されました。
アスファルトやコンクリートでは風景の雰囲気を壊してしまうため、自然素材による舗装が求められていました。
「エコクリーンソイル」は環境負荷が少なく、農作物や水辺にも安全に使用でき、水質に敏感なわさび畑の近くでも問題なく施工可能です。
その結果、昔ながらの「土の道」を再現し、来園者にも心地よい空間を提供する舗装が実現しました。

大阪府内の介護施設で、利用者が安心して利用できる温かみのある駐車場を目指して、土系舗装材による施工が行われました。
コンクリートやアスファルトでは、どうしても無機質で冷たい印象になりやすいです。
「エコクリーンソイル」は天然土の質感を持ちながら十分な強度を備えているため、車両の通行にも対応できます。
施工後の色合いも自然な変化を見せ、時間とともに周囲の景観に溶け込む仕上がりとなりました。

横浜市内の団地で、老朽化した歩道を安全かつ自然な印象に生まれ変わらせる目的で「エコクリーンソイル」が採用されました。
従来の舗装で問題となっていた段差やひび割れを改善するため、施工性の高い土系舗装が選ばれたのです。
この現場では、転圧機を使わず、
1.敷き均し
2.散水
3.養生
のシンプルな工程で施工を実施。
工期を短縮できる上、騒音の低減にもつながりました。
仕上がりは既存の踏み石や縁石と自然に一体化し、住民からも「明るく柔らかい印象になった」と好評です。
環境にも優しく、安全性の高い歩道として再整備されました。
土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。
使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度
活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。
御見積が必要な方は、お問合せフォームから、案件の詳細を記載しご相談ください。
エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。
・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り
・東京都建設局新技術登録NO.1001003
・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051
エコクリーンソイルは、建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法に掲載しております。
弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。
エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。
その他、エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。