更新日:2023年9月6日
今回は、舗装の種類についてご紹介いたします。
そもそも舗装ってどんなものがあるの? と初歩的な部分ではございますが、弊社の『エコクリーンソイル』という製品が舗装業界において、どのような立ち位置なのか、舗装のジャンルを知る事で理解を深めていきます。
一般的に舗装と言うと、アスファルトやコンクリートが主流でその他の種類について、意外と知られていない事が多いです。
本当に種類が多くて全てを網羅してご紹介する事は難しいですが、大きいジャンルに分けて、主要な舗装をご紹介していきます。
一般的に知られていない舗装材料は、公園の園路やテーマパークの歩道に使われていたり、町で見かける舗装が木目の材料に見えて実はコンクリートなんて事もあります。
これを読めば、舗装にはどんな種類があるのか、どんな使用用途で使うのか、読んだ人が参考なるガイドブックになればと思います。
弊社の取り扱う、エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照の上、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
舗装の種類についてご紹介をする前に、みんなが一般的に認識している舗装とは、どういう定理なのか、そもそも舗装ってどんなものなのか、言葉の意味からご説明します。
舗装とは、従来の地面に特定の材料を用いて締め固めることにより、耐久性を向上させ、平滑にし、安全かつ快適に歩行や走行など交通をしやすくすることです。
特定の材料には、昔から石、木、砂利、近代であればアスファルト、コンクリート、土系舗装材など用いられます。
日本の最古の舗装は、縄文時代に砂利が敷き詰められたものと推測されています。
舗装をすることで、雨天時の泥濘化(ドロドロ化)を防ぎ、地面の凹凸を平坦にし、生活に使う道を確保していました。
近代でも根本的な目的は同じく、人々の生活のために、快適で安全な道を舗装し、生活を便利にしています。
舗装の種類はさまざまですが、アスファルトやコンクリートをイメージする方が多いでしょう。
まさにその通りで、今ではアスファルトとコンクリートが多く使用されています。
その理由は至ってシンプル「安く、車が走りやすいから」です。
砂利道では、雨の日はぬかるんで車が走りづらくなってしまいます、
そのため、アスファルトやコンクリートのような、雨の日でも凹凸ができにくく、強度の高い舗装が普及したと考えられます。
ただし、舗装の種類は、アスファルトとコンクリートだけではありません。
街中を見渡すと、商業施設や公園などでは、さまざまな舗装が使われているはずです。
昨今では、アスファルトやコンクリートが主流ですが、舗装の種類は他にもたくさんあります。
例えば、樹脂系混合物舗装やブロック系舗装、土系舗装、2層構造系舗装など、さまざまです。
中でも、駐車場や車が走行する場所に使われるのが、強度の高いブロック系舗装と2層構造系舗装の2種類。
ブロック系舗装は、ブロックや天然石を敷き詰める舗装方法ですが、組み合わせ次第でデザインを自由に調整でき、景観を損ねることもありません。
ただし、ブロック系舗装は、手間のかかる施工なうえ、時間が経つと凹凸が生じることもあるので、注意が必要です。
公園は見るものではなく、子どもや高齢者など、幅広い年齢層の人が楽しむ場所です。
そのため、公園の舗装は、景観を損ねないこともひとつですが、何より耐久性や歩きやすさが求められます。
子どもの遊び場や、車椅子、ベビーカーなどが通ることも考えられるため、耐久性に加えて安全性が求められることもあるでしょう。
さらには、公園は屋外なので、透水性なども必要です。
公園の舗装は1つではなく、遊歩道にはブロック系舗装、グラウンドには土系舗装など、場所によって舗装の種類を使い分けることも重要です。
アスファルトやコンクリートなどは、値段も安く使いやすい舗装ですが、課題もあります。
もっとも問題視されているのは「ヒートアイランド現象」です。
コンクリート舗装ではそこまでありませんが、アスファルト舗装の場合、夏場は表面温度が上昇し、ヒートアイランド現象の原因にもなっています。
そのため、近年では「遮熱性アスファルト舗装」など、夏場でも表面温度が上がりにくい舗装が開発されており、今後も環境問題への対策は進んでいくと考えられます。
環境問題の観点からいうと、自然土を使用した土系舗装が注目を集めており、最近では車道にも使えるほどの強度を備えたものも開発されています。
それぞれの舗装に特徴があり、メリット・デメリットがあるので、用途や場所に適した舗装を検討してみてください。
近代の舗装は、石や砂利を敷き詰めただけのような舗装はほとんどありません。
舗装を施工する前には、人や車が通る交通量やその地域の温度などの環境条件を検討します。
その舗装には、どのような耐久性が必要か、どの舗装であればその耐久性を耐えることが出来るのか、
また舗装は、交通荷重を表面から地面の中へと効率よく力を伝え、分散させられるように構造部分も計画をしなければいけません。
近代の舗装は、表層の材料だけでなく、基層、路盤や路床といった構造まで含め、多種多様な舗装があります。
今回は、そんな舗装のなかでも、比較的によく使われるであろう舗装の種類について、ご紹介いたします。
①アスファルト系混合物舗装
一般的な舗装として多岐にわたり使用されております。
表層の施工には、『加熱アスファルト混合物』を使用します。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)使用し、路盤を設けます。
表層を施工する前には、プライムコートを散布します。
プライムコート(アスファルト乳剤)を使用することで、路盤の防水性を高め安定させることにより、表層材とのなじみが良くなります。
構成が簡単な上に施工性も良く、コストも低価格な為、主要な舗装材料として使われております。
下記に、一般的なアスファルト混合物による舗装の構造例を添付します。
②透水性アスファルト系混合物舗装
透水性舗装は、街路樹の保護育成、雨水を地中に還元、雨水流出量の低減が可能等の利点から、都市部の道路や歩道に使われることが多いです。
この舗装の表層には、『開粒度アスファルト混合物』や『ポーラスアスアスファルト混合物』を使用します。
路床の上には、粒状材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
路盤面のプライムコートは透水性を低下させるので設けません。
また、路床土が路盤に侵入するのを防止するために、粘土分やシルト分の少ない砂等のフィルター層を設けることが多いです。
下記に、透水性アスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
こちらも一般的な舗装として多岐にわたり使用されています。
表層には、『コンクリート版』を施工します。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
表層を施工する前に、路盤面には、プライムコート(アスファルト乳剤)を散布するか、路盤紙を敷きます。
コンクリートは収縮が大きい為、路盤紙などを使用することで、路盤摩擦を少なくし、収縮の際の力を小さくし、ひび割れを防ぐ目的です。
コンクリートは、アスファルトに比べ、コストが上がります。
必ず収縮するため収縮目地の設置が必要な上に、セメント、骨材、鉄筋など材料も必要になってくるためです。
下記に、コンクリート系舗装の構造例を添付します。
路床の上に基層となる部分(アスファルト舗装やコンクリート舗装など)を作成した後、樹脂系混合物を用いた舗装として表層を施します。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
樹脂系結合材料と顔料などにより着色した混合物を使用するため、景観に配慮した着色舗装として使用されることが多いです。
橋梁部においては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などを使用した混合物を鋼床版上に直接施工する場合もあります。
表層は樹脂系の為、強度が弱く、車道に使われることが少なく、歩道に多く使用されます。
また、基層を作成した上に樹脂系モルタルによって施工するため、アスファルト舗装やコンクリート舗装に比べ、施工手間、材料費ともに高くなります。
下記に、樹脂系舗装の構成例を添付します。
①コンクリート平板舗装
ブロック系舗装は、路盤の上に敷砂層(空練モルタルの場合もある)を作成し、その上にブロック系(コンクリート平板やインターロッキング等)を表層とするものです。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
コンクリート平板舗装は、耐油性、明色性、簡易な舗装構造および補修の容易性など、メリットが多くあります。
製品も数多くあり、着色コンクリート平板、洗出しコンクリート平板、擬石コンクリート平板等あります。
コンクリート平板は、砂ではなく空練モルタルにより接着するので後々メンテナンスの必要な箇所には後々手間が生じてしまいます。種類も多く、価格も一概に言えませんが、材料としては比較的安価だと思われます。
下記に、コンクリート平板舗装の構成例を添付します。
②インターロッキングブロック舗装
路盤の上に敷砂層を設け、その上にインターロッキングブロックを表層とするものです。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
インターロッキングブロックは、多種多様な形状に加え、寸法、色調が数多くあり、組み合わせで多くのパターンを作れる材料です。
ブロックの目地部には、ブロック相互のかみ合わせを良好にするために目地砂を敷き詰めます。
またブロックの組み合わせで、空間に適した舗装面を作るため、景観や周辺環境に合わせた舗装として多く利用されています。
敷砂層は、路盤および舗装面の凹凸の整生と、ブロックを安定させるために用い、砂はシルト、粘土分の少ない粗砂または砕砂を用います。
また、視覚障碍者誘導用、植生用の特殊機能ブロック等もあります。
インターロッキングブロックは、組み合わせで固定し、砂の上に並べて敷くだけですので、施工や後々のメンテナンスも比較的容易に出来ます。
下記に、インターロッキングブロック舗装の構成例を添付します。
この舗装は、基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイル、天然石等をモルタルで貼り付け施工します。俗にタイル舗装や天然石舗装など言われたりします。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
基層にコンクリート版を使用する場合は、舗装のたわみや温度のによる膨張収縮の動きが直接タイルなどに伝わることから、目地の位置を合わせ、弾力性のシール材を注入する必要があります。
下記に、2層構造系舗装の構成例を添付します。
土系舗装は、自然土を主原料とする天然材料による層で構成された舗装です。
表層には、真砂土(まさ土)など様々な材料が使用されます。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
土本来の風合いにより自然観を有するとともに、適度な弾力性、衝撃吸収性を備えているため、小児、高齢者なども歩き易く、人が通る園路や公園に多く使用されています。
透水性、保水性も有していることから、周辺の樹木へ水分も供給でき、夏季の路面温度の上昇が抑制できます。
近年では、環境問題でもある、都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目をされている一つです。
下記に土系舗装の構成例を添付します。
①ウッドチップ舗装
ウッドチップ舗装は、ウッドチップやウッドファイバー(ウッドチップを幅1~3㎝程度に破砕したもの)を樹脂などを用いた混合物を表層に固めた舗装です。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
バインダ(固化剤のようなもの)は、ウレタン、エポキシ等の樹脂やアスファルト乳剤などが使用され、木材チップには、間伐材、剪定枝、被害木、廃木材を利用したものなど環境に配慮されることが多いです。
歩いた感触も柔らかく、木材を活かした景観な為、森林をテーマにした公園や施設に使われていることが多いようです。
下記にウッドチップ舗装の構成例を添付します。
②木塊舗装
木質系舗装のジャンルの中の木塊舗装は、防食処理した木塊(タイル状にカットしたもの)を基層(アスファルト混合物など)の上にセメントモルタルで固定し、アスファルト系の目地シール材で充填を行う工法です。
木塊の固定には、アスファルト系の接着剤も用いられる場合があります。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
含水比によって膨張収縮が大きい為、目地幅も考慮する必要があります。
下記に木塊舗装の構造例を添付します。
基層(加熱アスファルト混合物またはセンメントコンクリート版)の上に、樹脂系結合材料を用いた常温混合物による着色舗装を施工するものです。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
樹脂系結合材料として、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等が用いられ、着色が比較的自由に行えるのが特徴です。
また、珪砂の混入や表面材が固まる前に骨材を散布することによって表面の粗さやキメを得ることができます。
一言でいうと、道路に書いてある白線です。表面の仕上げとして使用されており、白線や車いすマークの駐車場や最近では、自転車ゾーンのエリアを色違いで塗装されているのを良く見かけます。
下記に常温塗布式舗装の構造例を添付します。
①型枠式タイル舗装
型枠式タイル舗装は、路面に厚さ2㎜程度の型枠を貼り付け、型枠内に常温のカラー材料(アクリル樹脂など)を塗り込み、硬化後型枠を撤去します。
見た目は、タイル状の模様が付けられる現場打ちの工法の一つです。
歩道橋や駅のプラットホームに使用されることが多いです。
②型押しコンクリート舗装、型押しアスファルト混合物系舗装
型押し舗装は、表面仕上げとして、コンクリートやアスファルト混合物に型枠を押し付けて、模様をつける現場打ち工法です。
型押しの模様面に着色をすることで、様々な印象の仕上がりにすることができます。
下記に型押し舗装の構造例を添付します。
表層に使用する材料や工法を決めるには、使用用途にあった性能指数を保つ設計をしなければいけません。
ケースバイケースで使用材料によって、厚さも変わってくるため、今回は上記でご紹介した舗装の種類の中で、一般的に使用されている概算の厚さにてご紹介いたします。
また表層材によっては、耐久性の問題で車両乗り入れ部(駐車場など)にあまり使用されないものは省略させて頂きます。
①アスファルト系混合物舗装を駐車場として施工する場合
一般的な車道路としても使用されているため、駐車場も同様に使用されています。
表層材の『加熱アスファルト混合物』は、厚さ3~4㎝程度設けます。
駐車場や歩道乗り入れ部など一般車両が走行する時は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使った路盤の厚さを15㎝程度設けます。
これら駐車場などにおける路盤の厚さ15㎝は、他の舗装工法においても同様な設計です。
表層を施工する前には、プライムコートを散布します。
プライムコート(アスファルト乳剤)を使用することで、路盤の防水性を高め安定させることにより、表層材とのなじみが良くなります。
下記に、駐車場におけるアスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
※比較的交通量が少ない路線における歩道や駐車場で、歩車道の区別がなく車道部と一体となった施工が出来る場合や、路床の設計CBRが大きい場合などには、 歩道や駐車場の舗装構造を車道部と同様にすることがあります。
具体的には、車道部の舗装構成が表層4㎝、路盤12㎝だった場合、その歩道乗り入れ部や駐車場の路盤を標準の15㎝ではなく、車道部と同じ12㎝を設けることです。
②透水性アスファルト系混合物舗装を駐車場として施工する場合
透水性舗装は、街路樹の保護育成、雨水を地中に還元、雨水流出量の低減が可能等の利点から、都市部で使われることが多いです。
表層の『開粒度アスファルト混合物、ポーラスアスファルト混合物』は、厚さ3~5㎝程度設けます。
路盤には粒状材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
路盤面のプライムコートは透水性を低下させるので設けません。
また、路床土が路盤に侵入するのを防止するために、粘土分やシルト分の少ない砂等のフィルター層は、厚さ5~10㎝程度を設けることが多いです。
下記に、駐車場における透水性アスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
こちらも一般的な舗装として、駐車場でも多く使用されております。
駐車場など一般車両が通行する場合は、表層のコンクリート版の厚さを10㎝程度設けます。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
表層を施工する前に、路盤面には、プライムコート(アスファルト乳剤)を散布するか、路盤紙を敷きます。
コンクリートは収縮が大きい為、路盤紙などを使用することで、路盤摩擦を少なくし、収縮の際の力を小さくし、ひび割れを防ぐ目的です。
また伸縮目地は、幅員が1m未満の場合は3m間隔、幅員が1m以上の場合は5m間隔を標準に、打ち込み目地かカッター目地を設けます。
膨張目地は、幅員の変化点、切り下げ部に設け、コンクリート版の全断面に目地板を用いた突合せ目地構造が多いです。
下記に、駐車場におけるコンクリート系舗装の構造例を添付します。
①コンクリート平板舗装を駐車場として施工する場合
表層のコンクリート平板の厚さは、6㎝程度のものが一般的に多いです。
コンクリート平板舗装は、路盤の上に敷砂層(空練モルタルなど)厚さ3㎝程度を設け、その上にコンクリート平板を施工します。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
コンクリート平板舗装は、耐油性、明色性、簡易な舗装構造および補修の容易性など、メリットが多くあります。
製品も数多くあり、着色コンクリート平板、洗出しコンクリート平板、擬石コンクリート平板等あります。
下記に、駐車場におけるコンクリート平板舗装の構成例を添付します。
②インターロッキングブロック舗装を駐車場として施工する場合
路盤の上に敷砂層を設け、その上にインターロッキングブロックを表層として厚さ8㎝程度のものを使用します。
上記と同様に、路盤の上に敷砂層(空練モルタルの場合もある)は厚さ3㎝程度を設け、その上にインターロッキングブロックを施工します。
路盤は粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
インターロッキングブロック舗装は、多種多様な形状に加え、寸法、色調が数多くあり、組み合わせで多くのパターンを作れる材料です。
ブロックの目地部には、ブロック相互のかみ合わせを良好にするために目地砂を敷き詰めます。
またブロックの組み合わせで、空間に適した舗装面を作るため、景観や周辺環境に合わせた舗装として多く利用されています。
敷砂層は、路盤および舗装面の凹凸の整生と、ブロックを安定させるために用い、砂はシルト、粘土分の少ない粗砂または砕砂を用います。
また、視覚障碍者誘導用、植生用の特殊機能ブロック等もあります。
下記に、駐車場におけるインターロッキングブロック舗装の構成例を添付します。
この舗装は、基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイルや天然石等をモルタル(セメントモルタルや空練りモルタル)で貼り付け施工します。 俗にタイル舗装や天然石舗装と言われています。
表層は、モルタルとタイル等を含めた厚さを3~5㎝程度設けます。
基層にコンクリート版舗装やアスファルト系混合物舗装を使用されますが、コンクリート版やアスファルト混合物の厚さは7~10㎝程度設けます。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
コンクリート版を使用する場合は、舗装のたわみや温度のによる膨張収縮の動きが直接タイルなどに伝わることから、目地の位置を合わせ、弾力性のシール材を注入する必要があります。
下記に、駐車場における2層構造系舗装の構成例を添付します。
土系舗装は、自然土を主原料とする天然材料による層で構成された舗装です。
土系舗装の駐車場利用は懸念される方が多く一般的ではないかと思いますが、 弊社のエコクリーンソイルにおいては、一般車両が乗っても十分な強度を確保しております。
エコクリーンソイルを駐車場での利用の際は、6㎝を推奨しております。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
土本来の風合いにより自然観を有するとともに、適度な弾力性、衝撃吸収性を備えているため、小児、高齢者なども歩き易く、人が通る園路や公園に多く使用されていますが、 駐車場など、車両乗り入れ部での使用も可能です。
透水性、保水性も有していることから、周辺の樹木へ水分も供給でき、夏季の路面温度の上昇が抑制できます。
近年では、環境問題でもある、都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目をされている一つです。
エコクリーンソイルを駐車場に活用したときのメリットとその事例を下記記事にて詳しく紹介しているので駐車場に土系舗装を取り入れようと考えている方はぜひ参考にして下さい。
https://www.ecocleansoil.jp/blog/544/
下記に、駐車場における土系舗装の構成例を添付します。
①ウッドチップ舗装
ウッドチップ舗装は、ウッドチップやウッドファイバー(ウッドチップを幅1~3㎝程度に破砕したもの)を樹脂などを用いた混合物を表層に5㎝程度固めた舗装です。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
基層には、透水性アスファルト混合物舗装を使用されることを推奨するものが多く、透水性アスファルト混合物の厚さ4~5㎝程度設けます。
バインダ(固化剤のようなもの)は、ウレタン、エポキシ等の樹脂やアスファルト乳剤などが使用され、木材チップには、間伐材、剪定枝、被害木、廃木材を利用したものなど環境に配慮されることが多いです。
下記に、駐車場におけるウッドチップ舗装の構成例を添付します。
型押し舗装は、表面仕上げとして、コンクリートやアスファルト系混合物に型枠を押し付けて、模様をつける現場打ち工法です。
駐車場で使用する際は、表層材の厚さは、素材によって違うが、コンクリートであれば10㎝程度、アスファルト系混合物であれば3~5㎝程度設けます。
路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ15㎝程度を設けます。
型押しの模様面に着色をすることで、様々な印象の仕上がりにすることができます。
下記に、型押しコンクリート舗装と型押しアスファルト系混合物舗装の構成例を添付します。
先ほど、駐車場として利用されることが多い舗装をご紹介いたしましたが、 歩道部に使用される際の舗装をご紹介いたします。
種類は先に挙げた舗装の種類ですが、構成の内容や、路盤の厚さなど変化がございます。
①アスファルト系混合物舗装を歩道として施工する場合一般的な車道路としても使用されており、歩道部も同様に使用されています。
表層材の『加熱アスファルト混合物』は、厚さ3~4㎝程度設けます。
歩道に使用する際の路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さを10㎝程度設けます。
表層を施工する前には、プライムコートを散布します。
プライムコート(アスファルト乳剤)を使用することで、路盤の防水性を高め安定させることにより、表層材とのなじみが良くなります。
これら歩道部における路盤の厚さ10㎝は、他の舗装工法においても同様な設計です。
下記に、歩道におけるアスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
②透水性アスファルト系混合物舗装を歩道として施工する場合透水性舗装は、街路樹の保護育成、雨水を地中に還元、雨水流出量の低減が可能等の利点から、都市部の歩道に使われることが多いです。
表層の開粒度アスファルト混合物やポーラスアスファルトは、厚さ3~5㎝程度設けます。
歩道に使用する際の路盤は、粒状材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
路盤面のプライムコートは透水性を低下させるので設けません。
また、路床土が路盤に侵入するのを防止するために、粘土分やシルト分の少ない砂等のフィルター層は、厚さ5~10㎝程度を設けることが多いです。
下記に、歩道における透水性アスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
こちらも一般的な舗装として、歩道部でも多く使用されております。
駐車場など一般車両が通行する場合は、表層のコンクリート版の厚さを7㎝程度設けます。
歩道に使用する際の路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
表層を施工する前に、路盤面には、プライムコート(アスファルト乳剤)を散布するか、路盤紙を敷きます。
コンクリートは収縮が大きい為、路盤紙などを使用することで、路盤摩擦を少なくし、収縮の際の力を小さくし、ひび割れを防ぐ目的です。
また伸縮目地は、幅員が1m未満の場合は3m間隔、幅員が1m以上の場合は5m間隔を標準に、打ち込み目地かカッター目地を設けます。
膨張目地は、幅員の変化点、切り下げ部に設け、コンクリート版の全断面に目地板を用いた突合せ目地構造が多いです。
下記に、歩道におけるコンクリート系舗装の構造例を添付します。
樹脂系混合物舗装は、強度が弱く、車が乗り入れする箇所への施工は少なく、主に歩道に使用される事が一般的です。
樹脂系混合物(樹脂モルタルなど)を用いた表層は、厚さ6~10㎜で施工します。
路床の上に基層となる部分アスファルト舗装やコンクリート舗装の厚さは7㎝程度を設け、歩道として使用される路盤は10㎝程度設けます。
樹脂系結合材料と顔料などにより着色した混合物を使用するため、景観に配慮した着色舗装として使用されることが多いです。
また、橋梁部においては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などを使用した混合物を鋼床版上に直接施工する場合もあります。
下記に、歩道における樹脂系舗装の構成例を添付します。
①コンクリート平板舗装を歩道として施工する場合
表層のコンクリート平板の厚さは、6㎝程度のものが一般的に多いです。
コンクリート平板舗装は、路盤の上に敷砂層(空練モルタル)厚さ3㎝程度を設け、その上にコンクリート平板を施工します。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
コンクリート平板舗装は、耐油性、明色性、簡易な舗装構造および補修の容易性など、メリットが多くあります。
製品も数多くあり、着色コンクリート平板、洗出しコンクリート平板、擬石コンクリート平板等あります。
下記に、歩道におけるコンクリート平板舗装の構成例を添付します。
②インターロッキングブロック舗装を歩道として施工する場合
路盤の上に敷砂層を設け、歩道の場合はその上にインターロッキングブロックを表層として厚さ6㎝程度のものを使用します。
上記と同様に、路盤の上に敷砂層(空練モルタルの場合もある)は厚さ3㎝程度を設けます。
歩道に使用される路盤は粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
インターロッキングブロック舗装は、多種多様な形状に加え、寸法、色調が数多くあり、組み合わせで多くのパターンを作れる材料です。
ブロックの目地部には、ブロック相互のかみ合わせを良好にするために目地砂を敷き詰めます。
またブロックの組み合わせで、空間に適した舗装面を作るため、景観や周辺環境に合わせた舗装として多く利用されています。
敷砂層は、路盤および舗装面の凹凸の整生と、ブロックを安定させるために用い、砂はシルト、粘土分の少ない粗砂または砕砂を用います。
また、視覚障碍者誘導用、植生用の特殊機能ブロック等もあります。
下記に、歩道におけるインターロッキングブロック舗装の構成例を添付します。
この舗装は、基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイルや天然石等をモルタル(セメントモルタルや空練りモルタル)で貼り付け施工します。 俗にタイル舗装や天然石舗装と言われたりします。
表層は、モルタルとタイル等を含めた厚さを3~5㎝程度設けます。 基層にコンクリート版舗装やアスファルト系混合物舗装を使用されますが、コンクリート版やアスファルト混合物の厚さは7㎝程度設けます。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
コンクリート版を使用する場合は、舗装のたわみや温度のによる膨張収縮の動きが直接タイルなどに伝わることから、目地の位置を合わせ、弾力性のシール材を注入する必要があります。
下記に、歩道における2層構造系舗装の構成例を添付します。
土系舗装は、自然土を主原料とする天然材料による層で構成された舗装です。
製品により施工する厚さは異なりますが、弊社のエコクリーンソイルは、歩道での利用の際は、厚さ4㎝を推奨しております。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
土本来の風合いにより自然観を有するとともに、適度な弾力性、衝撃吸収性を備えているため、小児、高齢者なども歩き易く、人が通る園路や公園に多く使用されています。
透水性、保水性も有していることから、周辺の樹木へ水分も供給でき、夏季の路面温度の上昇が抑制できます。
近年では、環境問題でもある、都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目をされている一つです。
下記に、歩道における土系舗装の構成例を添付します。
歩道にエコクリーンソイルを用いた場合の事例やメリットは下記記事にて詳しく解説していますので、ご参照下さい。
https://www.ecocleansoil.jp/blog/484/
①ウッドチップ舗装
ウッドチップ舗装は、ウッドチップやウッドファイバー(ウッドチップを幅1~3㎝程度に破砕したもの)を樹脂などを用いた混合物を表層に5㎝程度固めた舗装です。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
バインダ(固化剤のようなもの)は、ウレタン、エポキシ等の樹脂やアスファルト乳剤などが使用され、木材チップには、間伐材、剪定枝、被害木、廃木材を利用したものなど環境に配慮されることが多いです。
下記に、歩道におけるウッドチップ舗装の構成例を添付します。
②木塊舗装を歩道に施工する場合木質系舗装のジャンルの中の木塊舗装は、防食処理した木塊(タイル状にカットしたもの)を基層(アスファルト混合物など)の上にセメントモルタルで固定し、アスファルト系の目地シール材で充填を行う工法です。
厚さは、木塊の大きさや種類によって異なりますが、表層に5㎝程度の場合が多いです。
基層には、透水性アスファルト混合物舗装を使用されることを推奨するものが多く、透水性アスファルト混合物の厚さ4~5㎝程度設けます。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
木塊の固定には、アスファルト系の接着剤も用いられる場合があります。
含水比によって膨張収縮が大きい為、目地幅は10㎜程度とる必要があります。
下記に、歩道における木塊舗装の構造例を添付します。
基層(加熱アスファルト混合物またはセンメントコンクリート版)の上に、樹脂系結合材料を用いた常温混合物を厚さ0.5~1.0㎝程度、着色舗装を施工するものです。
樹脂系結合材料として、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等が用いられ、着色が比較的自由に行えるのが特徴です。
また、珪砂の混入や表面材が固まる前に骨材を散布することによって表面の粗さやキメを得ることができます。
下記に、歩道における常温塗布式舗装の構造例を添付します。
①型枠式タイル舗装
型枠式タイル舗装は、路面に厚さ2㎜程度の型枠を貼り付け、型枠内に常温のカラー材料(アクリル樹脂など)を塗り込み、硬化後型枠を撤去します。
見た目は、タイル状の模様が付けられる現場打ちの工法の一つです。 歩道橋や駅のプラットホームに使用されることが多いです。
②型押しコンクリート舗装、型押しアスファルト混合物系舗装型押し舗装は、表面仕上げとして、コンクリートやアスファルト系混合物に型枠を押し付けて、模様をつける現場打ち工法です。
型押しの模様面に着色をすることで、様々な印象の仕上がりにすることができます。
表層材の厚さは、素材によって異なりますが、コンクリートであれば10㎝程度、アスファルト系混合物であれば3~5㎝程度設けます。
歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。
下記に、型押しコンクリート舗装と型押しアスファルト系混合物舗装の構成例を添付します。
価格(単価)についてのご紹介は難しく、また誤った情報を与えてしまう恐れがありますので、今回は記載を控えさせて頂きます。
次回以降には、価格にフォーカスした情報をまとめますので、しばしお待ちください。
製品ごとのおおよその価格を記載することは可能ですが、舗装は、上記でご紹介した通り、表層材のみではなく、その下層である路盤などの作成も含まれます。
それぞれの現場によって、現場の状況が違うため、同じ製品で同じ面積を施工しても価格が異なることは多々あります。
また、施工のみをご紹介しておりますが、実際は、現況ある路面や地面を、撤去や切土、盛土など、施工するまでには何工程もあり、舗装の施工は全工程の一部に過ぎないということです。
簡単にご紹介をし、取り扱い業者様にご迷惑をかけても申し訳がない為、記載を控えさせて頂きます。
また、価格面については、条件を付けて次の機会にご紹介出来ればと思います。
舗装にも色々種類があり、多様化の時代になってきております。
舗装という概念がない時代は、石や木を切り敷き並べ、土をたたくだけで、人が通るところを作っていたものが、アスファルトやコンクリートが出てきて、車が通る道路を作るようになりました。
昨今では、樹脂舗装、着色舗装、ゴムにウッド、土舗装まで選択肢が増えてきております。
安いだけの商品も色々とあるかと思いますが、コストだけではなく、景観性、機能性、環境に配慮した製品を検討して頂き、その場所を利用する人や環境にとって、安全かつ快適なものが普及することを願っております。
今回の記事を読み、舗装の種類はどういったものがあるのか、使用用途やメリットなど、舗装の概念を知るきっかけにして頂ければ幸いです。
<h2>◇自然土系舗装材エコクリーンソイル 建設物価掲載の設計価格や詳細についてご紹介</h2>
土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。
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<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf">◆エコクリーンソイル カタログ2023ダウンロード!カタログ画像orこちらの青文字をクリック!!</a></h4>
<a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf"><img src="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/0870b0729ef19e5044c99c3f940aec1d.png" alt="" width="612" height="863" class="alignleft size-full wp-image-1546" /></a>
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<h4>◆エコクリーンソイルの積算 使用量の目安について</h4>
使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度
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<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/showcase/">◆エコクリーンソイル活用 施工事例と写真!こちらの青文字をクリック!!</a></h4>
活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。
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<h4>◆エコクリーンソイルの登録評価について</h4>
エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。
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<strong>・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り</strong>
<strong>・東京都建設局新技術登録NO.1001003</strong>
<strong>・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051</strong>
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エコクリーンソイルは、<strong>建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法</strong>に掲載しております。
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<h4>◆エコクリーンソイルの施工について、条件付きにてご相談承ります。</h4>
弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。
エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。
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その他、<strong>エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)</strong>などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。