舗装工事3種類を徹底解説!メリット・デメリットから分かる基礎知識

更新日:2024年2月5日


道路や駐車場などを舗装したいと考えている方は多いでしょう。
舗装工事にはいくつかの種類があるため、それぞれの特徴を把握しておく必要があります。
この記事では、
・舗装工事の目的
・舗装工事の種類
・環境にやさしい舗装材
について、詳しく解説していきます。
舗装工事を検討しているけど、何から始めて良いのか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

舗装工事とは?

そもそも、舗装工事とは、道路などの地盤面を砂や砂利などで締め固め、その上にアスファルトやコンクリートを敷き詰める工事のことです。
舗装工事は、人や車が安全に通行できるようにするだけでなく、街の景観を美しく保つ役割もあります。

舗装工事の目的

「なぜ舗装工事が必要なのか?」
舗装工事の目的は、主に3つあります。
・地面のぬかるみや粉塵を防ぐ
・安全性の確保
・街の景観の維持
舗装されていない道路は、地面がデコボコで、雨が降ると地盤表面が踏み荒らされ泥沼化します。
これでは、人や車が安全に通行することができず、小さなお子さんや高齢者の方はとくに危険です。
また、乾燥する季節では、粉塵が舞い上がることもあり、近隣の人にも迷惑がかかってしまう可能性もあります。
舗装工事は、このようなリスクから身を守るための大切な作業といえます。

舗装工事5つの手順

舗装工事にはいくつかの段階があり、大きな流れは以下の5つです。

  1. 現場測量
  2. 路床工事
  3. 路盤工事
  4. 基層工事
  5. 表層工事

各工程を詳しく紹介します。

1. 現場測量

現場測量とは、発注者から受け取った設計図や仕様書をもとに現場の調査を行い、地盤の点検や不足情報を確認することです。おおがかりな舗装工事の場合は重機を使用するため、周りの障害物や危険物などの確認も入念に行います。

2. 路床工事

路床工事は、おもに厚さ1m程度の土で形成されます。ブルドーザーなどの重機で敷均(しきなら)し、コンバインドローラーで固めます。路床工事は、舗装工事の基盤となるものです。路床が弱いと、大型車両が通行するだけですぐに凸凹になってしまうので、しっかりと固める必要があります。

3. 路盤工事

路盤工事は、路床の上に砂利や砕石などを敷き、モーターグレーダーで敷均し、コンバインドローラーで固めます。路盤工事は、道路全体のクッション的な役割を担うため、道路全体の強度に直結します。

4. 基層工事

基層は路盤の上の層にあたり、車両などの荷重を均一に分散される役割があります。基層工事は、アスファルトフィニッシャーを使用し、150℃以上のアスファルト混合物を敷均し、コンバインドローラーで固めます。

5. 表層工事

表層とは、私たちが普段目にしている黒い道路(アスファルト)の部分です。舗装工事でもっとも上の層にあたり、荷重を均一に下の層に伝える役割があります。表層工事の作業は、基層工事とほとんど同じです。しかし、表層は人や車両と接する部分なので、より密度の高い材料を使用します。

舗装工事3つの種類

舗装工事には、大きく3種類あります。
1. アスファルト舗装
2. コンクリート舗装
3. 特殊舗装
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った舗装方法を選択しましょう。

1. アスファルト舗装

アスファルト舗装とは、アスファルトに砕石、砂などの骨材を混入して加熱、敷きならしたローラーで転圧を行う舗装のことです。
アスファルト舗装のメリットは、工事期間が短く、工事費用が安く済むこと。
さらに、防水性や透水性を高めてくれるのも、大きなメリットといえます。
しかし、直射日光で表面が高温になりやすく、耐久性に劣るため、定期的なメンテナンスを必要とします。

■メリット
・工事期間が短く、工事費用が安い
・防水性や透水性の向上が期待できる

■デメリット
・直射日光で道路表面が高温になりやすい
・耐熱性や耐久性に劣るため、定期的なメンテナンスが必要

2. コンクリート舗装

コンクリート舗装とは、石と水とセメントを混ぜたコンクリートで、表面を舗装する工事のことを言います。
コンクリート舗装は、素材が硬く耐久性に優れているため、駐車場や高速道路などに多く使用されています。
また、アスファルトよりも耐熱性に優れているため、夏でも表面温度が上がりにくいのも、メリットのひとつです。
しかし、コンクリート舗装は手間がかかるため、工事期間が長くなり、工事費用も高いというデメリットがあります。

■メリット
・耐熱性や耐久性に優れている
・夏でも表面温度が上がりにくい

■デメリット
・工事期間が長くなり、工事費用が高い
・追加工事が難しい

3. 特殊舗装

特殊舗装とは、道路や敷地の目的に合わせて舗装する工事のことです。
代表例として「着色舗装」や「排水性舗装」「凍結抑制舗装」などが挙げられます。
着色舗装とは、アスファルト混合物に顔料を混入して敷き均し、道路表面の色を変える舗装工事のことで、排水性舗装は表面に水がたまらないようにする舗装工事のことです。
このように、目的に合わせて特殊な舗装を施すことを「特殊舗装」と言います。
特殊舗装は、さまざまなメリットがありますが、工事費用が高くなるケースが多いので、注意しましょう。

■メリット
・目的に合わせて舗装できる

■デメリット
専門技術を必要とするため、工事費用が高くなる

アスファルト・コンクリート以外の舗装

舗装工事は、アスファルトやコンクリートが一般的ですが、ほかにもさまざまな舗装材があります。

たとえば

・樹脂系混合物舗装
・ブロック系舗装(インターロッキングブロックなど)
・2層構造系舗装
・土系舗装

など。中でも強度の高いブロック系舗装と2層構造系舗装は、車道に使用されることが多いです。樹脂系混合物舗装や土系舗装などは、強度が弱い一方で柔らかいクッション性があるので遊歩道や公園などに使用されています。また、土系舗装は自然環境にもよく、景観性を損なわないというメリットもあります。舗装は、種類によって用途がさまざまです。どこに使用するかを決めてから、どの舗装材にするか検討しましょう。

環境に優しい舗装材!土系舗装(真砂土舗装)エコクリーンソイル

先程は環境に配慮したアスファルト舗装を紹介しましたが、環境を配慮した舗装材としてはアスファルトを使用しない土系舗装(真砂土舗装)も注目を浴びています。
弊社で取り扱っているエコクリーンソイルは土系舗装材を販売して20年と長く、日本でも1番2番の歴史がある製品です。
主成分は天然の真砂土と自然の原料を使用した無機系の固化剤からできているため
・優れた保水性
・人体や周囲の環境に害がない
・見た目が自然の土の色のため、周囲の環境に馴染み景観性が高い
・土からできているため適度な弾力性があり歩行性が高い
・施工手順が簡単で「敷き均し⇒散水⇒養生」と作業性に優れている
などのメリットが挙げられます。
また、硬いため種子の発芽を防ぐことができ防草効果抜群。
薬剤を使用しない防草材料としての使い道もあります。

まとめ

私たちが普段、何事もなく道路を通行できるのは「舗装工事」のおかげです。
舗装工事の主な役割は、地盤のぬかるみや粉塵の抑制、安全性の確保などで、私たちが安全に生活するためには欠かせない作業といえます。
舗装工事と聞くと、一般道路を思い浮かべる方も多いと思いますが、自宅の駐車場や敷地内を整備するのも舗装工事です。
舗装工事の種類は
・アスファルト舗装
・コンクリート舗装
・特殊舗装
の大きく3種類で、それぞれにメリット・デメリットがあります。
個人で舗装工事を行う場合は、工事費用の安いアスファルト舗装がおすすめですが、アスファルトは夏になると表面が高温になるというデメリットがあります。
地球の環境にもよくないので、可能であれば環境にやさしい舗装材などの使用を検討しましょう。
近年は、環境に配慮した土系舗装(真砂土舗装)が注目を集めていますので、気になる方はお気軽にご連絡ください。

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<strong>・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り</strong>
<strong>・東京都建設局新技術登録NO.1001003</strong>
<strong>・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051</strong>
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エコクリーンソイルは、<strong>建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法</strong>に掲載しております。
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投稿者:奥野 瞬

経歴:明治大学卒業後、大手ゼネコングループ企業に勤務し、設計や営業を経験し、大規模建築から小規模建築まで様々な案件に携わる。 その後、現在の有限会社ECSテクノへ転職し、営業及び広報担当とし勤務している。 土木の領域は経験が浅い為、勉強をしつつ情報をブログにて共有し、自身のアウトプットとして行っている。

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