更新日:2025年2月22日
ヒートアイランド現象は、多くの人々が知る環境問題です。1970年代から日本でも大きく報道され始め、2000年頃は学校教育やテレビニュースでも頻繁に取り上げられていました。
しかし近年は、地球温暖化に関する報道が中心となり、ヒートアイランド現象への注目度は低下している印象があります。地球温暖化には、さまざまな要因が関係していますが、その中でもヒートアイランド現象は世界の都市部における重要な課題の一つです。半世紀前から認識されていながら、十分な対策が取られないまま現在に至っています。
このような状況の中、弊社「(有)ECSテクノ」は次世代に良好な地球環境を残すため、環境に優しく無公害な環境改善舗装土「エコクリーンソイル」を開発しました。本記事では、ヒートアイランド現象について理解を深めながら、弊社製品で取り組める対策を考えていきます。
ヒートアイランド現象は、英語で「Heat Island」と書かれ、直訳すると「熱の島」を指します。「Urban Heat Island」とも言われ、Urbanは「都市」という意味です。その名の通り、都市部の気温が周囲の郊外に比べ気温が高くなる現象です。
気温分布で見ると、低温な郊外が広く分布される中に、高温な都市部が一つの島のように見えることから、ヒートアイランド現象と呼ばれます。以下、気象庁のヒートアイランドについての記述です。
『ヒートアイランド現象は「都市がなかったと仮定した場合に観測されるであろう気温に比べ、都市の気温が高い状態」と言うこともできます。関東地方の場合は、東京都市圏を中心に高温域が広がっています(下図)。都市化の進展に伴って、ヒートアイランド現象は顕著になりつつあり、熱中症等の健康への被害や、感染症を媒介する蚊の越冬といった生態系の変化が懸念されています。』
出典:気象庁|ヒートアイランド現象とはどのようなものですか?
一目で見ただけで、東京を中心に都市部が異常に高温になっていることが分かります。弊社も横浜にありますが、分布図でみると濃いオレンジ色の部分に位置していることが分かります。
ではヒートアイランド現象がどのような原因によって起きるのか、またヒートアイランド現象は何が問題なのか、を解説していきます。
ヒートアイランド現象と聞くと、よく地球温暖化と勘違いされている方がいます。現象は気温が上がるという事で同じですが、仕組みや影響を及ぼす規模が違っています。
ヒートアイランド現象については、上述してある通りですが、地球温暖化については、温室効果ガス(二酸化炭素など)が増えることにより地球全体の規模で気温が上昇する現象です。
一見すると気温上昇と同じ現象の為、どちらの問題が起因しているのか分かり難いですが、過去からの気温変化を都市別で見るとヒートアイランド現象の影響が明白です。下記に、気象庁が出している地球温暖化についての図解と長期的な温度変化のチャート図を添付します。
出典: 気象庁|ヒートアイランド現象と地球温暖化は違うのですか?
地球温暖化も相まって分かりづらい部分もありますが、実際に都市化の影響はあるのかという根拠は、環境省の1927年から各都市の気温変化の記録で分かります。下記、表をご覧いただくと、気温の変化率(100年あたりの変化)を記しています。
日本の代表的な都市部と都市化の影響が小さい15地点の温度変化率を比較した表になっています。都市部と他15地点を比較して見たとき、著しく都市部の温度変化が上昇しているのが数値として表れており、上述した地球温暖化の上昇よりも、都市化の影響を受けている事が明らかです。
都市化の影響が大きく表れているのが、日最低気温です。日最低気温が高くなっているというのは、日中の熱をコンクリートやアスファルトが逃がさないようにし、ヒートアイランド現象の大きな特徴の一つです。
気象庁の統計によると、世界の平均気温は年々上昇を続け、2024年には観測史上最高を記録しました。過去100年で約0.8℃の上昇が見られ、とくに1990年代以降は高温化が加速傾向です。
さらに都市部では、地球温暖化に加えてヒートアイランド現象による温度上昇が重なっています。日本だけでなく世界の主要都市に共通する課題となっており、都市化の進展とともにその影響は顕著になっています。
出典:気象庁|世界の年平均気温
下図は、東京・名古屋・大阪の3都市平均と、都市化の影響が小さい15地点平均の年平均気温偏差の経年変化を示しています。
東京・名古屋・大阪の3大都市では、1950年ごろから周辺地域との気温差の広がりが顕著です。また、都市化だけでなく気候変動(海面水温の上昇)にも比例しており、影響を受けていることがわかります。
出典:気象庁|3都市と15地点平均の年平均気温偏差の経年変化
都市化によって、ヒートアイランド現象が引き起こされていますが、温度上昇だけでなく乾燥化が進んでいると考えられています。下記表は、都市部と都市化の影響が小さい13地点の平均を比較した、平均相対湿度の長期変化の表です。
都市部の相対湿度が他13地点平均より、低下率が大きく、乾燥化が進んでいると言えます。図1では、都市化と平均湿度の長期変化には相関関係がみられ、都市部ほど、乾燥している事が見受けられます。
乾燥の要因は、気温が高いと大気中の最大水蒸気量が多くなり、相対湿度が下がる上に、植物が少なく植物の蒸発や呼吸が少ない為、空気中の水分が減少傾向にあるからです。
これらより、都市化の影響により乾燥化が進んでいると考えられ、月平均で気温と相対湿度の変化を比較して見たときに整合性がとれています(図2)。
ヒートアイランド現象について確認したところで、次にその原因についてまとめます。
都市部への人口集中に伴い、インフラ整備が進み、アスファルトやコンクリートで覆われたことが大きな要因の一つです。その他にもいくつかの要因があり、これは非常に大きな環境問題です。
都市部を中心に発生することから、人間活動が主な原因であり、一人ひとりが問題意識を持つことが重要です。以下に挙げる要因が、主なものとして考えられます。
かつて樹木があった場所は伐採され、道路はアスファルトで舗装され、空き地には建物が建設されました。さらに、川や池、海までもが埋め立てられ、河川は地中化されるなど、人々がより快適に暮らせるように都市開発が進められてきました。
その結果、森林などの自然が失われ、緑地面積から畑や田んぼなどの農地、土壌の表面積が減少。河川、池、海の埋め立てや、河川や池の地中化によって、水面も減少しました。
緑地は、樹木が水分を吸収し、蒸散作用によって周囲の気温を下げる効果があります。また、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。土壌も同様に、アスファルトやコンクリートに比べて水分を吸収・保持する能力が高く、夏季の日差しが強い時期でも比較的涼しく感じられます。
また、照り返しも少ないため、アスファルトなどに比べて自然環境に近く、生物の生息に適しています。水面は、水分の蒸発によって周囲の気温を下げる効果があります。夏場に水辺の近くに行くと涼しさを強く感じられることからも、その効果は明らかです。
緑、土、水といった自然は、気温上昇を抑制する働きを持っていましたが、これらの減少がヒートアイランド現象を進行させる要因の一つと考えられています。
さらに、自然が失われた場所にアスファルトやコンクリートでできた道路や建物が建設されたことで、地表面や空気中の熱が放出されにくくなり、むしろ蓄積されるようになりました。
アスファルトやコンクリートは、自然の土壌や植物に比べて蓄熱性が高く、冷めにくい性質を持つため、夜間の気温上昇の一因となっています。近年の高層ビルやマンションの増加は、風通しを悪化させ、地表面の減少を招くことも懸念されています。
自然環境の減少とインフラ整備に加え、自動車の利用も大きな要因の一つです。熱がこもりやすい都市部を走る、無数の自動車から排出される熱も問題視されています。
近年、電気自動車や水素自動車など、環境に配慮した自動車も増えてきましたが、価格面などの課題から、ガソリン車に代わるまでには、まだ時間がかかると考えられます。
自動車だけでなく、多くの建物に設置されているエアコンからの排熱も問題です。エアコンの排熱は意識されにくいかもしれませんが、夏場には非常に高温の空気が排出されます。自動車やエアコンから排出される熱は、都市全体の気温をさらに上昇させる要因となります。
車やエアコンの熱い排熱が空気中に排出され、その熱い空気がさらに循環をしていると考えると、都市全体がますます熱くなることがイメージされます。気象庁は、ヒートアイランド現象の要因について、以下のように説明しています。
(1)土地利用の変化の影響(植生域の縮小と人工被覆域の拡大)
草地、森林、水田、水面等の植生域は、アスファルトやコンクリート等による人工被覆域と比べて保水力が高いことから、水分の蒸発による熱の消費が多く、地表面から大気へ与えられる熱が少なくなるため、主に日中の気温の上昇が抑えられます。
人工被覆域は、植生域と比べて日射による熱の蓄積が多く、また、暖まりにくく冷えにくい性質がある(熱容量が大きい)ことから、日中に蓄積した熱を夜間になっても保持し、大気へ放出することになるため、夜間の気温の低下を妨げることになります。
都市で建築物の高層化及び高密度化が進むと、天空率が低下し地表面からの放射冷却が弱まること、また、風通しが悪くなり地表面に熱がこもりやすくなることにより、さらに気温の低下を妨げることになります。
(2)人工排熱(人間活動で生じる熱)の影響
都市部の局所的な高温の要因と考えられます。都市の多様な産業活動や社会活動に伴って熱が排出され、特に都心部で人口が集中する地域では、昼間の排熱量は局所的に 100W/m2 (中緯度での真夏の太陽南中時における全天日射量の約 10%) を超えると見積もられています。
あまり意識されていないかもしれませんが、都市部ではヒートアイランド現象の影響を受けており、実際に過去に比べて気温が上昇しています。ヒートアイランド現象は長年かけて徐々に進行しているため、実感しにくいかもしれません。しかし、都市部に住む人々に明らかな影響を与えています。
近年のニュースでは、熱中症への注意喚起が頻繁に行われており、ヒートアイランド現象の影響を強く感じさせられます。ここでは、ヒートアイランド現象がもたらす具体的な影響と、それによって生じる問題について解説します。
夏場など、熱い季節になると増加するのが熱中症の危険性です。ニュースなどでも、熱中症への注意喚起や搬送に関する報道が増加しています。
特に高齢者は、若年層に比べて体温調節機能が低下しているため、熱帯夜にエアコンを使用せずに過ごすと熱中症になるリスクが高くなります。高齢者だけでなく、若年層でも熱中症の危険性はあるため、熱帯夜など気温が高いと感じたら、無理せずエアコンを使用するなどの対策が必要です。
前述の通り、ヒートアイランド現象の進行により、都市部の気温が上昇し、夜間の気温も下がりにくくなったことで、熱帯夜の日数が増加しています。
気象庁の統計(※1)によると、1927年から2023年の約100年間で、大都市における熱帯夜の年間日数は著しく増加しています。たとえば、横浜では100年あたり34日、名古屋では39日の増加が確認されています。
この傾向は、気象庁が指定する、都市化の影響が比較的小さいとされる観測地点の平均(19日/100年)と比べても大きいです。このことから、都市化による気温上昇の影響が顕著に表れていると考えられます。また以下の報告では、温度分布のデータを用いて、ヒートアイランドによって熱帯夜になる傾向があることを示しています。
出典:気象庁|都市化の影響は日中と夜間で違いはあるのですか?
※1参照:気象庁|気温の階級別日数の長期変化傾向
熱中症予防のため、エアコンを適切に使用することが推奨されますが、一方で、電力消費量の増大も懸念されています。
夏季など気温上昇に伴い、電力消費量が増大することが報告されており、エネルギーの大量消費は、ヒートアイランド現象だけでなく地球温暖化にもつながる問題です。
夏季の日中はもとより、熱帯夜は睡眠を妨げ、寝不足や睡眠の質の低下を引き起こすこともあります。健康に留意しつつ、一人ひとりが環境問題への意識を高めることが重要です。
近年、頻発する局地的な豪雨も、ヒートアイランド現象の影響が指摘されています。
ヒートアイランド現象が局地的な豪雨の直接的な原因であると断定はされていませんが、その可能性は高いでしょう。都市部の気温上昇によって強い上昇気流が発生し、局地的な集中豪雨を引き起こす要因の一つになっているとみられています。
ヒートアイランド現象は、周辺の生態系にも影響を及ぼします。わかりやすい例として、春に咲く桜が挙げられます。
都市部と郊外では、桜の開花時期に差が生じています。桜の開花時期は、冬からの気温によって予測されますが、近年の都市部では、気象予報士による開花予想よりも早く開花する傾向があります。
植物だけでなく、本来冬に死滅するはずの害虫などが越冬してしまう問題も指摘されています。北海道でもゴキブリが目撃されるようになったことからもわかるように、人間が快適な気温を維持することは、害虫にとっても生息しやすい環境を作り出してしまうことにつながるためです。
特に懸念されるのは、感染症を媒介する生物が越冬し、さらに増殖することで、人間への感染リスクが高まることです。その他、工場などからの温かい排水が河川に排出されることで、水生生物の生態系に悪影響を及ぼすことも懸念されています。
気象庁の観測データからも、暖冬傾向が確認できます。特に、ヒートアイランド現象の影響は、夏季よりも冬季に大きく現れるとされています。
関東地方における8月(2009~2017年平均)と1月(2010~2018年平均)の平均気温と都市化による影響の分布をそれぞれ図1、2に示します。これらをみると、都市化の影響は8月より1月の方が大きいことが分かります。
都市部を中心に起こるヒートアイランド現象は、都市として形成されている限り完全に解決するのは困難です。しかし、その影響を緩和するための対策は、さまざまな方法で実施されています。ここでは、以下の4つの視点から、具体的な対策方法をご紹介します。
・建築物へ施す対策
・道路へ施す対策
・都市緑化による対策
・個人で取り組む対策
建築物へ施せるヒートアイランド現象への対策として、以下があります。
・断熱性・遮熱性の向上
・太陽光パネルの活用
建物の断熱性・遮熱性を向上させることで、室内温度の上昇を抑え、冷房機器の消費エネルギーを削減できます。都市部の多くのビルでは、外部に防水工事を施し、内部側または外部側に断熱処理を行っています。特に古い建物では、内部断熱の施工により、比較的容易に性能の向上が可能です。
また、断熱処理が完了している建物では、屋根面や外壁面に遮熱性を向上させる塗料を施すと効果的です。さまざまな建材に対応した塗料が開発されており、コンクリートやトタン屋根など、建物の状況に応じて選択できます。
屋上への太陽光パネルの設置は、直射日光への遮熱効果があるだけでなく、クリーンエネルギーの生産にも貢献します。初期投資は必要なものの、長期的な視点では省エネルギーとコスト削減につながります。
道路や舗装面の改善は、地表面温度の上昇を直接的に抑制する効果があります。主な対策として以下の方法があげられます。
・機能性舗装の施工
・エコクリーンソイル舗装の導入
通常のアスファルトと比べて機能性舗装は、日中の路面温度を10〜20℃低下させる効果が期待できます。温度上昇を抑制する特殊なアスファルト舗装として、以下の種類があります。
・透水性舗装
・保水性舗装
・遮熱性舗装
透水性舗装は、水分が浸透する隙間構造により蓄熱を抑制できる舗装です。保水性舗装は、保水素材により水分を保持し、蒸発時の気化熱で温度を低下させます。また、遮熱性舗装は遮熱塗料や素材により路面温度の上昇を抑制できます。
土系舗装材のエコクリーンソイルは、土の良さである保水性と透水性を兼ね備えた素材です。アスファルトと異なり照り返しが少なく、保水した水分の気化熱により周囲の温度上昇を抑制します。
以下の表は当社調べによる表面温度の比較結果です。気象条件が比較的穏やかな6月の仙台市内での計測においても、一般的な舗装材との間に約20℃の表面温度差が確認できます。
この計測は、夏場ほど気温が高くない曇天時に実施されたものです。より気温が高く日差しの強い夏季には、さらに大きな温度差が見込まれます。
エコクリーンソイルの優れた保水性は、保水した水分が蒸発する際の気化熱で周囲の温度上昇を抑制。特に、打ち水との組み合わせは、より持続的な温度低減効果を発揮します。
さらに、エコクリーンソイルは自然な景観性を有しているため、建物周辺や敷地内の遊歩道など、さまざまな場所で使用可能です。これにより、温度抑制効果だけでなく、快適な空間作りにも貢献しています。
実際に行った7つの施工事例を、記事後半でご紹介しています。ヒートアイランド現象への対策に効果的な舗装材をお探しの方はぜひご覧ください。
緑化の推進は、都市の温度上昇を抑制する上で、最も自然な方法の一つです。
ヒートアイランド現象の主な原因の一つが緑地の減少であることからも、緑化の重要性は明らかです。都市緑化の具体的な対策としては、以下のようなものがあります。
・公共緑地の整備
・街路樹の植栽
・屋上や壁面の緑化
・民有地の緑化推進
都市部における公園や緑地の整備は、局所的な温度上昇を抑制するだけでなく、市民の憩いの場としても重要な役割を果たします。
最近の建築物では、緑化面積の割合が建築基準法で定められていますが、さらなる緑化スペースの創出が求められています。
道路沿いの街路樹は、日射を遮るだけでなく、葉の蒸散作用により周辺温度を低下させる効果があります。車の排熱が多い道路では、その効果が顕著です。
公的機関による積極的な推進が期待されており、一部の国では、国有地での市民による緑化活動を推進する制度も導入されています。
屋上や壁面の緑化は、太陽光を遮断し、植物の蒸散作用により周辺温度を低下させる効果があります。
たとえば、戸建住宅での壁面緑化は、夏場の室温上昇を抑制し、エアコン使用の軽減が可能です。近年では屋上菜園なども普及し始め、温度抑制効果と食材生産を両立する取り組みも見られます。
建築基準法による緑化面積の規定に加え、個人宅や企業の敷地内における自主的な緑化を推進することで、都市全体の緑被率を向上させられます。
都市部の多くの建物で実施可能な屋上緑化や壁面緑化は、建物自体の温度上昇を抑えるだけでなく、周辺環境の改善にも貢献します。
個人レベルでの取り組みも、ヒートアイランド現象の緩和に貢献できます。各国や企業の取り組みには時間がかかりますが、個人でできる対策はすぐに実施可能です。
・打ち水の活用
・クールビズ・日傘の活用
・窓の遮熱対策
・クールシェルターの利用
打ち水は、江戸時代から続く伝統的な暑さ対策です。水分の気化熱を利用して周囲の温度を下げる効果があり、一般家庭でも実施可能な対策です。
ただし、真夏日の日中は湿度上昇により体感温度が上がる可能性があるため、明け方や夕方の実施が推奨されます。
個人で実施できる熱ストレスへの緩和策として、クールビズや日傘を活用しましょう。環境省の調査(※1)によると、通常の服装からクールビズ(上着なし)への変更で約11%、日傘の使用で約20%の熱ストレス軽減効果が確認されています。
クールビズでは、上着を着用しないことに加えて、服の色選びも重要です。とくに白っぽい服は日射反射率が高く、体感温度上昇の抑制効果が科学的に実証されています。日差しの強い日は、明るい色の服装を心がけることで、より効果的に熱ストレスの軽減が可能です。
なお、企業や団体でのクールビズ推進は広がっていますが、営業職など依然として上着着用が求められる場面も多く、さらなる普及が期待されます。
※1参照:環境省|ヒートアイランド対策マニュアル
夏の強い日差しは窓を通じて室内に熱を運び込むため、エアコンの使用が増え、さらなる熱の排出につながります。この悪循環を断ち切るためには、窓からの熱の侵入を防ぐ遮熱対策が効果的です。遮熱対策には、主に以下の方法があります。
・遮熱フィルム
・遮熱カーテン
・すだれ・よしず
それぞれの特徴として、遮熱フィルムは窓ガラスに直接貼るタイプで透明やミラーなど種類が選べ、遮熱カーテンは室内側に設置して遮光機能と組み合わせられます。すだれやよしずは、窓の外側に取り付けることで、熱が室内に入る前に遮断できるため、室温上昇の抑制に効果的です。
クールシェルターとは、涼しい場所で過ごせる施設のことです。近年、多くの施設やスーパーなどで行われている取り組みには、以下のような例があります。
・高齢者や乳幼児を対象とした、住区センターなどの施設の開放(足立区)
・スーパーなどでの涼み処の提供(買い物をしながら涼めるスペース)
・公共施設の猛暑避難拠点としての活用(品川区)
避暑地への移動が難しい場合でも、これらの施設を利用することで熱ストレスを軽減できます。各自治体でさまざまな取り組みが行われているため、居住地域の施設を確認し、積極的に活用しましょう。
上記でご紹介した弊社のエコクリーンソイルの施行事例を7つご紹介します。
1.東京都内にある庭園の遊歩道
2.東京都内にある和風庭園の遊歩道
3.横浜市にある団地内の歩道
4.横浜市にあるポケットパークの遊歩道
5.群馬県にある公園の広場
6.群馬県にある公園の遊歩道
7.熊本県にある高架脇の防草対策
その他の活用事例についてご興味ある方は、◆活用事例はこちらの青文字をクリック!!是非ご覧ください。
バラが有名なこの庭園は、季節になると花が咲き、多くの方が観賞に訪れます。植栽の多くは繊細で、環境の変化などにより、枯れる事があるそうです。
土系舗装材においても、他社の類似製品により枯れる事例がありますが、弊社のエコクリーンソイルは環境に良く、植物に優しい製品として、導入をご決断頂きました。施工後も植栽の生育状態は良く、景観も庭園の雰囲気に合った舗装として仕上がりました。
エコクリーンソイルの土の風合いが和風庭園の雰囲気に合った舗装になったと好評いただきました。
2009年に施工し、2019年の経過観測でも端部の欠けや微細なクラックなど確認出来るものの雑草を抑制し、舗装路として十分機能している事が確認出来ております。
広い団地内にある歩道部分にエコクリーンソイルを施工して頂きました。エコクリーンソイルは、比較的、容易に施工が出来るという点に注目して頂き、ご依頼を頂きました。環境にも良い製品ということで住人様にも問題なく了承をいただけたそうです。
遊歩道面をエコクリーンソイルにすることで、周辺の道路とのメリハリがつき、ポケットパークの存在を主張できる仕上がりになりました。
勾配のあるアプローチでもしっかりと施工が出来ている事が確認できております。また施工性が良い為、2段だけですが擬木階段の踏面を設けても、同様にエコクリーンソイルで施工可能です。
イベントの自然な花のコンセプトにも合う自然色な仕上がりでイベント後も舗装はそのままで公園として開放されています。1年後の経過観察でも、イベントの車両などが通ったにも関わらず、目立った損傷はないことが確認できました。
花のイベント際にも、エコクリーンソイルの土の色と花の色合いが綺麗に仕上がりました。またイベント後は公園として開放しており、綺麗な花は撤去されていますが、自然土舗装の部分は、そのまま使えるようなっています。
エコクリーンソイルは、水質汚染や土壌汚染の心配もない素材で見た目も自然の景観にマッチした仕上りになりました。
法面の長さもあるため、金網も入れて頂き、綺麗に施工して頂きました。
エコクリーンソイルは、法面でも問題なく施工可能です。高架脇の法面は草刈りの負担も大きかったと思われますが、雑草も抑制出来るため、長い目を見て施工した効果は大きいはずです。
ヒートアイランド現象は、東京など大きな都市部だけでなく、地方都市でもその現象が多少なり見られます。取れる対策としては、抜本的な解決には繋がらないですが、どれも実際に効果が実証されている方法ばかりです。
一つひとつの取り組みは小さいものかもしれませんが、より多くの人が取り組むことによって、大きな効果を発揮する事に繋がります。世界的な大きな枠組みでみるとヒートアイランド現象は都市部の環境問題ですが、地球温暖化にも繋がっています。
他人事にせず、一人ひとりが考えて行動して頂くことだと思いますので、是非一度何か出来ることがないか検討して頂けますと幸いです。
<h2>◇自然土系舗装材エコクリーンソイル 建設物価掲載の設計価格や詳細についてご紹介</h2>
土系舗装材料エコクリーンソイルは、エコでクリーンな製品として、人にも環境にも優しい製品です。
日本の販売履歴が長く、全国の遊歩道や防草対策としてよくご利用頂き、数多くの実績がございます。
エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。
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<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf">◆エコクリーンソイル カタログ2023ダウンロード!カタログ画像orこちらの青文字をクリック!!</a></h4>
<a href="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/fd30cc69a407ec4d7b0a90ba7678c341.pdf"><img src="https://www.ecocleansoil.jp/wp-content/uploads/2023/11/0870b0729ef19e5044c99c3f940aec1d.png" alt="" width="612" height="863" class="alignleft size-full wp-image-1546" /></a>
<div class="clear"></div>
<h4>◆エコクリーンソイルの積算 使用量の目安について</h4>
使用量について、カタログ裏面に簡単に記載しております。
厚さ40㎜の時、2.8袋/㎡使用 用途:人の通行程度
厚さ50㎜の時、3.5袋/㎡使用 用途:自転車などの通行程度
厚さ60㎜の時、4.2袋/㎡使用 用途:管理車両などの通行程度
<div class="clear"></div>
<h4><a href="https://www.ecocleansoil.jp/showcase/">◆エコクリーンソイル活用 施工事例と写真!こちらの青文字をクリック!!</a></h4>
活用事例を掲載しております。どのような仕上がりになるのか、ご興味ある方は、是非ご覧ください。
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<h4>◆エコクリーンソイルの登録評価について</h4>
エコクリーンソイルは下記の登録を取得しており、公共工事においても広くご利用頂いております。
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<strong>・NETIS登録番号TH-000030-V:活用効果評価有り</strong>
<strong>・東京都建設局新技術登録NO.1001003</strong>
<strong>・旧日本道路公団(NEXCO)新技術登録NO.200100051</strong>
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エコクリーンソイルは、<strong>建設物価 特殊舗装工 エコクリーンソイル工法</strong>に掲載しております。
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<h4>◆エコクリーンソイルの施工について、条件付きにてご相談承ります。</h4>
弊社は、エコクリーンソイルのメーカーとして製造販売のみ行っておりましたが、
この度、エコクリーンソイルの施工について、関東近郊でのご対応を開始いたしました。
エコクリーンソイルの施工をお受けするにあたり、対応可能な規模やエリアに限りがございます。
下記のお問合せフォームより、ご連絡先、依頼内容を記載の上、ご連絡願います。
※ご依頼内容によっては、お受け出来ない場合もございます。予めご了承ください。
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その他、<strong>エコクリーンソイル設計価格、設計施工歩掛り、平米単価、特注色(応相談)</strong>などお見積作成や必要資料がございましたらお問合せ下さい。
また製品についてご質問やご相談、お困りのことなどございましたら、下記お問合せフォームからお問合せ頂くかお電話にてご連絡下さい。