舗装材の種類について、深掘りした内容を解説!!

更新日:2019年10月27日


こんにちは。ECSテクノの営業担当 奥野です。
以前に、良く使われる舗装の種類について掲載いたしましたが、土木について超初級の解説になります。
土木を習い始めや概念を知らない方、まだ読んでいない方は、先に、
『使用用途にあった舗装の種類について、これを読めば完全理解!!』
について目を通して頂ければと思います。
そもそも舗装の種類なんて知ってて当然と言う方は、読み進めて下さい。

今回は舗装の材料について、解説いたします。今回も土木の初級編ですが、以前より少し深掘りした内容を解説していきます。
一般的にアスファルト舗装と言っている、「アスファルト」っていったい何で出来ているのか。一般人で即答できる方は、そう多くはいません。
じゃあ、コンクリートって何?と言ったように、普段目にする舗装の材料にまで今日は少し踏み込んで説明します。

◆前回のおさらい! そもそも舗装とは、基本的な意味合いについて

舗装の種類についてご紹介をする前に、みんなが一般的に認識している舗装とは、どういう定理なのか、そもそも舗装ってどんなものなのか、言葉の意味からご説明します。

舗装とは、従来の地面に特定の材料を用いて締め固めることにより、耐久性を向上させ、平滑にし、安全かつ快適に歩行や走行など交通をしやすくすることです。

特定の材料には、昔から石、木、砂利、近代であればアスファルト、コンクリート、土系舗装材など用いられます。

日本の最古の舗装は、縄文時代に砂利が敷き詰められたものと推測されています。

舗装をすることで、雨天時の泥濘化(ドロドロ化)を防ぎ、地面の凹凸を平坦にし、生活に使う道を確保していました。

近代でも根本的な目的は同じく、人々の生活のために、快適で安全な道を舗装し、生活を便利にしています。

 

 

◆舗装材の種類をジャンル別にご紹介

近代の舗装は、石や砂利を敷き詰めただけのような舗装はほとんどなく、舗装を施工する前には、人や車が通る交通量やその地域の温度などの環境条件を十分に検討します。
その舗装には、どのような耐久性が必要か、どの舗装であればその耐久性を耐えることが出来るのかなど。
また舗装は、交通荷重を表面から地面の中へと効率よく力を伝え、分散させられるように構造部分も計画をしなければいけません。
近代の舗装は、表層の材料だけでなく、基層、路盤や路床といった構造まで含め、多種多様な舗装があります。
今回は、そんな舗装のなかでも、比較的によく使われるであろう舗装の種類について、ご紹介いたします。
 

舗装材料の種類について解説!アスファルト系混合物舗装

①アスファルト系混合物舗装

一般的な舗装として多岐にわたり使用されており、表層の施工には『加熱アスファルト混合物』を使用します。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)使用し、路盤を設け、表層を施工する前には、プライムコートを散布します。
プライムコート(アスファルト乳剤)を使用することで、路盤の防水性を高め安定させることにより、表層材とのなじみが良くなります。
構成が簡単な上に施工性も良く、コストも低価格な為、主要な舗装材料として使われております。
では、この表層に使われている『加熱アスファルト混合物』について、ご説明いたします。
下記に、一般的なアスファルト混合物による舗装の構造例を添付します。
 

 
 

舗装材料の種類!『加熱アスファルト系混合物』について

アスファルト混合物は、字のごとく、アスファルトと特定の材料が撹拌されて出来た混合物の事です。
混合物には、粗骨材、細骨材と呼ばれる粒度を調整した砕石とフィラーと呼ばれる砕石よりも小さい石粉(鉱物でできた粉末)が含まれます。
さらに骨材には、アスファルト再生骨材と呼ばれる、撤去した既存のアスファルトを粉砕してリサイクルする骨材も含まれます。
肝心なアスファルトは、瀝青材料と呼ばれ、原油を精製する際に、ガソリンや軽油などと同時に得られる材料です。
一般的なアスファルトは、多量に精製されるストレートアスファルトと呼ばれ、150度程度の高温状態にすることで流動性のある液体となり、冷えれば固まる性質を持ちます。
この高温の状態のアスファルトと上記の骨材を混合したものを『加熱アスファルト混合物』になります。
その為、道路の施工の際に煙が立っているのは、この加熱アスファルト混合物を流し込んでいるからです。
 
 
②透水性アスファルト系混合物舗装

透水性舗装は、街路樹の保護育成、雨水を地中に還元、雨水流出量の低減が可能等の利点から、都市部の道路や歩道に使われることが多いです。
この舗装の表層には、『開粒度アスファルト混合物やポーラスアスファルト混合物』を使用し、路床の上には粒状材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
路盤面のプライムコートは透水性を低下させるので設けません。
また、路床土が路盤に侵入するのを防止するために、粘土分やシルト分の少ない砂等のフィルター層を設けることが多いです。
下記に、透水性アスファルト混合物舗装の構造例を添付します。
 

 
 

舗装材料の種類!『透水性アスファルト混合物、ポーラスアスファルト混合物』について

基本的な概念は、既述したアスファルト混合物と同じですが、含まれる粒度調整砕石の割合が変わり、粗骨材が多く、透水性、排水性の高い混合物舗装材の事です。
アスファルト混合物は、粗骨材、細骨材と呼ばれる粒度を調整した砕石とフィラーと呼ばれる砕石よりも小さい石粉(鉱物でできた粉末)が含まれます。
さらに骨材には、アスファルト再生骨材と呼ばれる、撤去した既存のアスファルトを粉砕してリサイクルする骨材も含まれます。
透水性アスファルト混合物では、全体の7割程度が大きな粒度で出来た粗骨材で形成されます。
粗骨材と呼ばれる、粒度の大きい物で構成される事で透水や排水が促されます。
アスファルトには、既述したストレートアスファルトを使用されることもありますが、粒度が大きく、密着度が低下するため、より強固な改質アスファルトが使用されることが多いです。
改質アスファルトは、アスファルトにポリマーを含ませたものや製造工程で空気を送り込むことで硬度があがるようにしたものです。
 
 

舗装材料の種類!『アスファルト系混合物舗装』のメリット!!

アスファルト舗装は、広く一般的に道路で使用されており、広大な面積を施工する施工性が高く、施工効率が大変良いです。
アスファルトの流通量も多く、価格は比較的に安価でどこでも入手可能です。
アスファルト混合物は、粘着性、追従性があるため、施工面積を平坦に仕上げた道路は走行性が良くなります。
色見が黒く、クラックなど発生していても目立つことはなく、見た目の問題にはなりにくいです。
透水性アスファルト舗装は、透水性に優れ、水たまりも出来ず、雨の日の走行性が向上します。
 

舗装材料の種類!『アスファルト系混合物舗装』のデメリット!!

アスファルト施工時は、専用の重機が必要になり、アスファルト合材の取扱いには温度管理が必要となります。
アスファルトも劣化し、ひび割れや轍(わだち)のようにへこみが発生すると走行障害が起き、定期的な補修が必要となります。
補修の際は、道路を規制するため、交通障害が起きる。そのため、綿密な工事計画が必要となります。
透水性アスファルト舗装は、通常のアスファルトに比べ、高価になります。
真夏日など日差しが強い時には、火傷するほどの高温となります。
また、蓄熱性があるため、夜間でも熱を放熱し、ヒートアイランド現象、地球温暖化の要因の一つと言われてます。
 
 

舗装材料の種類について解説!コンクリート系舗装


コンクリート舗装も一般的な舗装として多岐にわたり使用されています。
表層には、『コンクリート版』を施工し、路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
表層を施工する前に、路盤面には、プライムコート(アスファルト乳剤)を散布するか、路盤紙を敷きます。
コンクリートは収縮が大きい為、路盤紙などを使用することで、路盤摩擦を少なくし、収縮の際の力を小さくし、ひび割れを防ぐ目的です。
必ず収縮するため収縮目地の設置が必要な上に、セメント、骨材、鉄筋など材料も必要になってくるため、コンクリートはアスファルトに比べコストが上がります。
下記に、コンクリート系舗装の構造例を添付します。

 
 

舗装材料の種類!『コンクリート』について

コンクリートは、セメントに骨材(砂利)、細骨材(砂)、水、混和剤を混ぜ合わせたものです。
上記、材料を混ぜ合わした際は、流動系のドロドロした状態の物で、時間が経過するとともに硬度が増していき、最終的に目にするようなカチカチのコンクリートとなります。
コンクリートは圧縮応力に強く、引張応力に弱いため、コンクリート単体での使用は少なく、施工時には鉄筋を組んだ構造体の中に流し込んで施工をします。
土木だけでなく、一般的な建築などでも使われるコンクリートは圧縮強度で品質を管理されますが、土木で使用する際は曲げ応力が強く求められるため、曲げ強度で品質の管理をします。
コンクリートの強度や耐久性は既述した、セメント、水、骨材、混和剤の配合比によって変わります。
コンクリート強度は、水セメント比で決まります。水を少なくすれば固まる力が上がるため強度は高くなる傾向にあります。
一般的にコンクリートは、生コン(レディミクストコンクリート)と呼ばれ、生コンクリート工場(生コンプラント)で混合、生産され現場に運ばれます。
その生コンの運搬には、ミキサー車と呼ばれる車両で運搬されます。トラックの後ろに巨大なタンクが回転する車両で、生コンは放置すると硬化が始まるため、運搬時などでは常に撹拌するようにしなければいけません。
また現場の施工には、生コンを流し込む型枠、その構造の中に鉄筋を組む必要があり、手間と材料が多くかかるため、コストが高くなる傾向があります。
 
 

舗装材料の種類!『コンクリート』のメリット!!

圧縮強度からみてもコンクリートは、アスファルトに比べ強度が高い傾向があり、耐久性も高く、ライフサイクルコストはアスファルトよりも優位性があります。
コンクリートは建築でも多用されているおり、コンクリートを流し込む型枠と鉄筋を組んでしまえば、コンクリート打設は大規模な面積を施工することが出来ます。
コンクリートも一般に多く流通しているため、どこでも価格は比較的安価で手に入りやすいです。
コンクリートの施工面は平滑で、アスファルトに比べ摩擦抵抗が低くなるため、走行時の静音、燃費が向上します。
 

舗装材料の種類!『コンクリート』のデメリット!!

コンクリートの施工には、コンクリート以外に型枠と鉄筋を組む必要があり、合計してかかる単価が高くなります。
コンクリートは膨張、伸縮を繰り返すため、伸縮目地が必須となります。目地があることにより、走行時の騒音、快適性に欠けてしまいます。
コンクリートの施工は、タンク車が必要になり、コンクリートを放置すると固まってしまう上に、強度が出るまで時間がかかるため、施工時の準備から工期まで手間がかかってしまいます。
蓄熱性があるため、夜間でも熱を放熱し、ヒートアイランド現象、地球温暖化の要因の一つと言われてます。
 
 

舗装材料の種類について解説!樹脂系混合物舗装


路床の上に基層となる部分(アスファルト舗装やコンクリート舗装など)を作成した後、樹脂系混合物を用いた舗装として表層を施します。
路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
樹脂系結合材料と顔料などにより着色した混合物を使用するため、景観に配慮した着色舗装として使用されることが多いです。
橋梁部においては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などを使用した混合物を鋼床版上に直接施工する場合もあります。
表層は樹脂系の為、強度が弱く、車道に使われることが少なく、歩道に多く使用されます。
また、基層を作成した上に樹脂系モルタルによって施工するため、アスファルト舗装やコンクリート舗装に比べ、施工手間、材料費ともに高くなります。
下記に、樹脂系舗装の構成例を添付します。

 
 

舗装材料の種類!『樹脂系混合物』について

樹脂系混合物について、製造している各社によって少し特色がありますが、基本的には骨材(自然石、人工骨材)にエポキシ樹脂やアクリル樹脂と呼ばれる接着剤にあたる材料を混和させたものです。
樹脂系混合物は、それ自身で高い強度を持つわけではなく、基層にアスファルト舗装やコンクリート舗装を有し、表層に施工するものです。
カラーバリエーションが豊富にあり景観性の向上やアスファルト舗装の空積を埋める補助的な役割などで使用されることがあります。
また、接着剤の役割にあたる樹脂系は、柔らかいため、景観性もよく歩道面でも多く使用されます。
施工方法は、各社によって異なりますが、樹脂系混合物を基層面に吹き付けたり、敷き均して鏝で押さえるものが多いです。
 
 

舗装材料の種類!『樹脂系混合物』のメリット!!

天然の自然石や人工骨材を使用するため、色とりどりのキレイな配色で周囲の景観に調和した舗装をすることが出来ます。
樹脂で固定しているため、弾力があり、アスファルトやコンクリートに比べて柔らかく、足や膝への負担が軽減され歩行性が向上します。
透水性があるので、雨天時に水溜まりが出来にくく、泥などが浮いてこないので、靴が汚れません。
 

舗装材料の種類!『樹脂系混合物』のデメリット!!

劣化により、表面の砂利が剥がれてくることがあります。
雨の日など、濡れた状態だと滑りやすくなり、転倒する恐れがあります。
樹脂系の接着剤は高価な上に、基層にアスファルトやコンクリートを施工し、樹脂系混合物舗装を施工するため、コストがかかります。
 
 

よくある舗装の種類の紹介!自然土系舗装


土系舗装は、自然土を主原料とする天然材料による層で構成された舗装です。
表層には、真砂土(まさ土)など様々な材料が使用され、路床の上には、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)を使用し、路盤を設けます。
土本来の風合いにより自然観を有するとともに、適度な弾力性、衝撃吸収性を備えているため、小児、高齢者なども歩き易く、人が通る園路や公園に多く使用されています。
透水性、保水性も有していることから、周辺の樹木へ水分も供給でき、夏季の路面温度の上昇が抑制できます。
近年では、環境問題でもある、都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目をされている一つです。
下記に土系舗装の構成例を添付します。

 
 

舗装材料の種類!『自然土系舗装の材料』について

土系舗装材は各社によって様々な種類がありますが、簡単に言うと、主原料となる土に硬化剤を混和したものです。
この中に含まれる材料や割合によって、各社の商品が製造されています。
主原料の中でも一番多く取り扱われているのは、真砂土と呼ばれる土です。真砂土は、日本であれば全国どこでも採掘ができ、保水性、透水性の性能のある土です。
硬化剤については、製造会社独自のノウハウがあるため、非公開が多いです。弊社のエコクリーンソイルも内容物については、公開しておりません。
数ある土系舗装材でも、弊社のエコクリーンソイルは、一番歴史が古く、また環境に良い素材を使用しており、土の成分と同等の素材です。
土と同じ成分なのに、しっかりと固まり舗装材として使えます。
 
 

舗装材料の種類!『自然土系舗装材料』のメリット!!

自然の土が主原料で土の風合いを持った色をしているため、自然の景観性に優れています。
土の性能である、透水性、保水性を併せ持っているため、雨天時でも水たまりは出来にくく、保水した水を蒸発することで夏場の冷却効果があり、ヒートアイランド現象の対策として施工できます。
アスファルトやコンクリートに比べて、衝撃吸収性があるため、歩行時の足や膝への負担は小さくなります。
比較的に簡単に施工が出来るため、補修も容易に出来ます。
 
 

舗装材料の種類!『自然土系舗装材料』のデメリット!!

比較的施工が簡単な故に、施工精度によって、仕上がりに差が生じます。
アスファルトやコンクリートに比べて、強度が低い為、道路の車道では使用出来ません。
劣化により、表面の粗い粒子は、ぽろぽろと剥がれることがあります。
外力によって、クラックや剥離が生じることがあります。
 
 
エコクリーンソイルは、施工性に優れ、真砂土の持つ優れた保水性透水性を活かした舗装材です。
平成12年から施工履歴があり、国交省のネティスの登録を受け、公共工事でも多くご利用頂いております。
下記のページに、エコクリーンソイルについて詳しく記載しております。気になる方は下記をクリックしてご覧ください。
エコクリーンソイルとは
 
 

舗装材料の種類について、まとめ

土木に詳しい方は、読むまでもない常識レベルの内容ですが、まだまだ土木や建築について勉強し始めの方にとっては、初めて知る部分もあったかと思います。
今回は、アスファルトやコンクリートも一例に過ぎませんが、同じアスファルトの中でも透水性アスファルトだけでなく保水性アスファルトや遮熱性アスファルトなどなど、多岐にわたる種類が存在します。
アスファルトだけでなくコンクリートやその他の舗装材料も同じです。
弊社の取り扱う土系舗装材においても、弊社のエコクリーンソイルと他社の製品とでは、違う性質があります。
見た目では分からない部分ですが、製品の持つ性能や品質も大切です。
一言でアスファルト、コンクリート、土舗装、とまとめずに、その製品の持つ強みを重視して、十分に検討して頂ければと思います。
 
また、エコクリーンソイルの詳しい製品情報は下記ページをご参照の上、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。
 
『エコクリーンソイルとは』
 

土系舗装/ソイル舗装で防草を実現するECSテクノ